劇場公開日 2014年10月11日

  • 予告編を見る

「今年度ベスト1級の秀作」シークレット・ミッション マギさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5今年度ベスト1級の秀作

2014年10月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

知的

解説を読むと「若手イケメン俳優が共演したスパイコメディ」と書かれていますが、本作はそんな軽い言葉で片付けられる作品ではないと思います。
韓国に潜入した北朝鮮のエリートスパイ3名。1人は「バカ」、1人は「ロック・ミュージシャン」、1人は「普通の高校性」に偽装しています。このあたりのコミカルな表現は素直に笑えて面白いのですが、党に忘れ去れれたかのような幸せな2年が過ぎた後、彼らに過酷な運命がのしかかります。
韓国映画界の主要命題と言ってもいい南北問題を描きながら、過剰に暗くならず、また単なるコメディーにも流れず、魅力的なキャラクター造形と優れた演出能力とで、素晴らしい作品に仕上げたチャン・チョルス監督の手腕は本当に見事。
出演者に関しても、主演のキム・スヒョンは「バカ」の時の笑顔が天真爛漫すぎて、「本気」の時とのギャップに泣けてきます。他の2人もクールな2枚目と可愛い弟キャラ、それぞれにいい味を出しているので、「そっち系」の人も大満足間違いないでしょう。
レッド・ファミリーと似たシチュエーションの作品ですが、レッド・ファミリーで感じた演出面の不満がなく、本作では笑える場面では笑え、泣ける場面では泣けます。
是非多くの人に観てもらいたい、今年度ベスト1級の秀作だと思います。

マギ
ままざうるすさんのコメント
2018年7月22日

こんな作品が何年も前にあったの知りませんでした!ともかくよかったわー

ままざうるす