劇場公開日 2015年9月12日

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「映画のジャンルとしては、パニックサスペンス映画だと思いますが、パニックだかサスペンスだかわかないところが難。」天空の蜂 Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0映画のジャンルとしては、パニックサスペンス映画だと思いますが、パニックだかサスペンスだかわかないところが難。

2016年10月3日
PCから投稿

原作は読んでいませんが、東北の大震災以後に書かれたものだと思っていました。

1995年に書かれていたとは、びっくり。

誰も言わなかったし、言えなかったけれど、原発の危険性はわかっていたことで、それを取り上げた原作者、東野さんは先見の明があるし、勇気がある。

当時はたぶんそんなことありえない。小説上の作り話だと思われていたのだろうと思います。

ラストで東日本大震災の原発事故と絡ませるところがよかったです。

映画のジャンルとしては、パニックサスペンス映画だと思いますが、パニックだかサスペンスだかわかないところが難。

小説としては、これでいいのかもしれませんが、映画にするなら、もっとパニック度を上げれば面白かった。

これを見ていて思うのは、映画として面白いのはあるのだけれど、同時に原発問題も考えること。

日本に原発は54基もあって、『天空の蜂』みたいな人か国が実際に存在し、場所にもよるけどそのうち2基か3基壊されれば、日本はおしまい。

日本国民の住むところはなくなる。

そんなことはありえない大丈夫だと、言う人が多いだろうけど、そのありえないことが、多少なりとも起きているし、実際に起きたら取返しがつかない。

そうならないし、なるわけないので、大丈夫と言った人は責任とらないし、刑務所にも入らない。

エネルギーは、自然エネルギーでなんとかなりそうだし、存在意義は核兵器の製造技術保全ということしかない。

国会で戦争法案が通しているけれど、戦争なんてできるわけない。

アメリカにくっついて行って、遠くで戦争するなど絶対無理。

投げられない手榴弾を54発ぶら下げた小人が、巨人と撃ち合いをするようなもの。

ちょっとでも手榴弾にかすれば大怪我、もしくは即死。

抑止力強化というのなら、せめて手榴弾を捨てる(原発廃止)、もしくは投げられる(核武装)してからにしてほしいです。

他国が自国の兵器を使うことなく、テロリストを使って間接的に日本の原発を破壊したら、アメリカは助けてくれるのかな・・・?

Push6700