劇場公開日 2015年10月3日

「エンドロールが素晴らしい」バクマン。 Kjさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0エンドロールが素晴らしい

2016年10月8日
iPhoneアプリから投稿

原作は読んでない。山田孝之演じる編集者のなんとももっさりした感じと正解を変に知っている的なキャラクターにしなかったのが良かった。ヒロインの亜豆ちゃんは実在感がない女神的なシンボルになって、進行上のノイズにならなかったのは正解かもしれない。
ストーリーを詰め込みすぎた感は多少ある。展開や説明を進める映像が多用されていて、登場人物の苦悩や葛藤については焦点がいかず、記号的に挿入されていた感じもした。明快すぎるというか。特に神木龍之介はもっと彼の背景、能力や人間性、バディとしての厚みを持たせて欲しかったし、父性キャラであるリリーフランキーも描写不足の感がある。苦労はあったにせよ、全体を通すと彼らの成功は当人が回顧した通り、順風満帆といってもよく、凡人の努力話と受け取るには違和感もある。又、最後の展開があるならば、その原因がどこにあったのか、道中にもっと触れられていても、と感じた。

Kj