劇場公開日 2015年2月14日

  • 予告編を見る

悼む人のレビュー・感想・評価

全64件中、61~64件目を表示

3.0観客に委ねすぎ

2015年2月15日
スマートフォンから投稿

泣ける

悲しい

難しい

『悼む人』を鑑賞。
天童荒太の直木賞受賞作である同名小説の映画化。監督は堤幸彦。

何らかの事情でこの世を去った人を悼む旅を続ける坂築静人(高良健吾)は、故人が誰に愛され愛したかを訪ねながら悼んでゆく。

さて、鑑賞しての第一印象は観る者に委ねているなという点。
生死とはどういう事か、悼むとはどういう事なのか。この作品のテーマには明確な答えがあるわけではない。

作品の中では様々な事情を抱えた登場人物達によるそれぞれの生死に関わるエピソードが描かれているが、明確に「悼む」という事に対する理解や理念が語られる事はない。

静人が行う悼みの所作は常に同じだし、死者を差別することもない。その行いには一切の感情が込められておらず、その故人が生きていたという事実を胸に刻み込むのだという。

要は非常にわかりにくいのだ。

深読みすれば非常に奥深く感じる事も出来るし、見方によっては静人の行いは最後まで理解できず滑稽にさえ映る。

観客への投げかけと言えば聞こえは良いが、少し委ねすぎではないか。
テーマが非常に深いだけにもう少しこの作品からの解に近いものを提示し観客に問題提起すれば、観終わった後により深く考えさせられたのではないだろうか。
また、共感しにくい登場人物が多い事も全体的にわかりにくくさせる要因となっている。

雰囲気や役者の演技が良かっただけに実に惜しいと感じる作品であった。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
えのきち

凡人の私には…

2015年2月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

この映画が何を伝えたかったのか、理解できませんでした。

とても重たい気持ちになる映画でした。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
tamamel

4.0追悼は不滅である。

2015年2月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

知的

おざなりに思える脇の人物が多すぎて坂築静人(演:高良健吾)&奈儀倖世(演:石田ゆり子)の悲哀が際立っていない側面はあるものの、愛を求め、上辺の欲望に走り、商売を優先してゆく人間の様々な姿を通して執着の濃度で人生は成り立っているのだなと気付く生と死のドラマは淡い光となって心に降り注ぐ。

その余韻をただ噛みしめる映画。

静謐で感情豊かな空気感が味わい深い。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
AKIRA

5.0生とは?死とは?

2015年1月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

難しい

見終わってから、命、生死、他者の中の自分、自分の中の他者について、ずっと考えています。死と向き合うことはすなわち生と向き合うことというのは分かります。他人の中に自分を刻めなければそれは死なのか。刻めたら生なのか。受け入れるというのは、すごく難しいです。今観るのと、また公開されてから観るのとではきっと感じ方は違うんだろうなと思います。ぐるぐる回ってたどり着けそうでたどり着かない感覚。まさにイキモノであるなという映画でした。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
りのの