劇場公開日 2017年2月3日

「高い完成度」虐殺器官 kouhei1813さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5高い完成度

2017年2月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難解なストリーをよく2時間以内にまとめた、完成度は高くすばらしかった。原作の内容はほとんど忘れていたが、見ているうちに徐々に思い出されてきた。結局人間の脳の中には生存本能としての虐殺をつかさどる器官が存在すると言うことなのか。しかしこのストーリーの中でも誰も頼んでもいないのにアメリカが一生懸命やってくれているが、トランプ大統領になって極端なモンロー主義に陥り世界のリーダーを投げ打ってしまえばどうなるのだろうか、日本なんかも随分アメリカにただ乗りしてきたんだんあと思うし、もし仮に中国が世界のリーダーになったりしたらと思うとぞっとしたりもする。これで伊藤計劃の3つの遺作が全てアニメ化されたわけだが、屍者の帝国だけが失敗作に終わってしまったが、それは後を引き継いだ円城塔が悪かったのだろう。

kohei1813