劇場公開日 2014年6月21日

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「プラダを着た暗殺者」LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5プラダを着た暗殺者

2019年12月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 多分、往年のルパン三世ファンにはたまらない作品。TVアニメでも1971年から始まったパート1と呼ばれるキャラクターに近づいた作画。モンキー・パンチのコミックの絵にも似ている。カリオストロ以降の親子で楽しめるルパンではなく、セクシーシーンも満載した青年漫画ギリギリのハード&アダルト作品。さすがにコミックの♂♀エロさはない。

 東西ドロアという分断された国家を軸に、マランダ共和国が秘宝リトルコメットと引き換えに化学兵器を提供するという恐ろしい世界を背景にしているが、東ドロア国の陰謀によってルパンと次元は暗殺者に狙われてしまったのだ。サイコロを振って何発で殺すのか、軽い銃だけにスピードと正確さがものを言うガンマン。次元にとっては平和目的の歌手を暗殺されてしまったという苦い経験もあるのだ。

 西部劇のような1対1の早撃ち対決。ルパンと次元はこの頃はまだ仲間ではなく、たまたま仕事のパートナーとなっただけの微妙な関係。そして峰不二子は変態クラブの見世物にされてしまうという悲劇。わずか51分という中編作品の上に前後編と分かれていても内容がぎっしり詰まったファンへのプレゼントのようでした。また、最後に登場するマモーによって今後のサードシリーズにも期待できそうです。

 お馴染みの大野雄二のテーマ曲ではなくジャズっぽいBGMと、古さの中にも監視システムという現代的な国家の恐怖。それを網膜に接続するという大胆なアイデアには舌を巻いてしまいます。これを観てしまうと、山崎貴版が子供っぽくて味気なく思われる・・・

kossy