劇場公開日 2015年1月10日

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「普通かな」サン・オブ・ゴッド SP_Hitoshiさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5普通かな

2015年1月10日
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泣ける

キリストの生涯のドラマははじめて観た。まあまあ面白かったかな…、という印象。

聖書に忠実、というよりは、クリスチャンが信じているキリストの物語をできるだけ忠実にドラマ化したという感じ。ディテールの部分は当然だけど全く聖書と同じってわけでもない。

結局はじめから終わりまではじめからストーリーを知ってるわけなので、意外性みたいのはほとんどない。
特に序盤はかなり退屈だった。
キリストが捕まるくだりあたりから、少しだけ面白くなった。

キリストは常に悟りすましてるわけじゃなくて、人間としての悲しみ、驚き、苦しみも持ってる。素直に喜んだりもしてて、穏やかな笑みが印象的。このへんも一般的なクリスチャンの解釈にあうんだろう。

全体に漂う陳腐感は、これはもう仕方がないのかな…。ローマ人とかもう分かりやすい悪役で、まるで時代劇みてるみたい。そう、分かりやすすぎて陳腐なのかな。中盤からエンディングまでのながれは、韓流ドラマを思わせる。実際の歴史的背景を考慮してる感じはあまりなかった。キリストが復活するへんのとこは、音楽が演出過剰で、ちょっとギャグみたいにみえてしまう。

こうして映像化しちゃうと、聖書の物語が現実に起こった、と考えるのが無理があるということが逆に浮き彫りになってしまうような…。クリスチャンが教育のために子供に見せるには良いかも。

現代の考古学的研究に基づいた、史実としてのイエスの生涯を描いたドラマがあったら、そういうのも観てみたいかな。どうやって聖書が編纂されていって、物語が今の形になったのか、というのを描いた…。すでにドキュメンタリーとしてありそうだけど。

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SP_Hitoshi