劇場公開日 2014年4月19日

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「差別、正義、利己。最も偏見が厳しい時代にもがき埋もれていった実在の物語」チョコレートドーナツ willstrongさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5差別、正義、利己。最も偏見が厳しい時代にもがき埋もれていった実在の物語

2015年2月1日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

難しい

私にはまだ1歳に満たない娘がいます。
見ているだけで涙が出そうなほど愛おしい存在です。
同じようにお子さんがいる方には同じ感情を抱いてもらえるのではないかと思います。

親御さんだけでなく是非多くの人に見てほしい作品でしたが、見終わった後底知れぬ悲しみと、行き場のない怒りが沸々と湧きあがってきました。

人間が作った法律によって苦しむなんの罪もない子供や、偏見や差別に傷つけられ社会の隅に追いやられる同性愛者などの障害を抱えた人々、捻じ曲がった正義を振りかざし弱者を陥れる間違った常識や思想を改めて見つめなおす機会を与えてくれたような気がします。

どれだけの人が歯を食いしばり、ただ幸せに生きていくという簡単なことを、法律や差別で妨げられ、悩み苦しみ報われないまま時代に飲まれてしまったのだろう。

深く考えさせられ、問題提起として素晴らしくよくできた映画ではあったものの、悲しみが深く決して心地いい物語ではないので、いい映画と表現していいのか悩みます。
思い返すほどに悲しみが込み上げてくる作品です。

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bp