劇場公開日 2014年4月12日

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アクト・オブ・キリングのレビュー・感想・評価

全60件中、21~40件目を表示

4.5最後に引き起こされた化学反応がすごかった

2015年7月7日
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鑑賞方法:映画館

過去の惨禍の加害者が、現代に至って当時の被害者役となりその惨禍の歴史を再現する映画を撮ろうとする、何とも理解しがたい男たちのお話。
インドネシアではこうも当たり前にコミュニストが差別されているのかと驚くばかりで、悪乗りで大衆の前でコミュニストを虐殺するシーンを寸劇再現しても、罵倒や批判というものは皆無で、むしろ大いに盛り上がっていることに驚きを隠せない。これこそが過去の惨禍が残したものといっても過言ではあるまい。
虐殺の劇中劇が数多く展開され、見ているこちらも半ばうんざりするほどに呆れてしまうのではあるが、演技であるはずのそのシーンが、演じているのが過去の当事者であるからなのか、不思議なリアリティーを持つ瞬間が多々あった。それは単に事実を語るインタビューやドキュメント、あるいは下手な再現映像なんかよりもずっと身につまされるものがあった。単なる記録ではなく、起こってしまった出来事が確実に存在するといった感じだ。
劇中劇がすすむにつれて、そこで演じている惨禍の加害者の心境が徐々に変化していくさまが目に見えてくる。そしてそれがラストの思いも寄らぬ化学反応へと繋がってゆくのだが、その結果を自分は決して肯定的に捉えることができなかった。映画終盤で涙しそうになったときも、決して泣くべきではないとその瞬間の感情を打ち消してまったほどである。
これが次のルック・オブ・サイレンスに繋がっていったことがよく分かった。
アクト・オブ・キリングとルック・オブ・サイレンスをセットで見て良かった…かどうか分からないくらいにこの題材の根は深すぎる。

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SH

4.0価値観の共有が大事

2015年7月4日
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いくら道徳が大事だと言っても、その価値観が共有されていなかったら、無力だ。それぞれの人々がその日その日をどのように生き延びるか考えて行動しているという、当たり前のことを、考えさせられた。

自分だけが幸せではなく、自分の周りだけが幸せでもなくみんなが幸せになるために先人が築いてきた道徳や慣習を守っていくことが価値観を共有できる最良な方法だ。

そうすれば、インドネシアのような悲しい状況を作らずに済むのではないか。

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か~さ

4.0頭がちゃんと理解しようとするのを拒否する

2015年6月29日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

最近、虐殺された方の視点から撮ったやつも公開されたと聞いたので、そっちもみてみたいが…やっぱりキツいかな

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消されるので公開しない

4.5観るべき映画

2015年5月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

こんなドキュメンタリーは見たことない。
虐殺の加害者が当時の殺し方を紹介しつつ再現ドラマを撮影していく過程を追っていく、なんて、こんな映画がよく撮れたものだと思う。
加害者が自慢げに語る過去話も、彼らにとっては罪悪感の裏返しなのだろう。それは彼らも自覚しているのだが、やはりどこか僕らの感覚とは違う。自分のやったことをあそこまで再現しようという気持ちが全く理解できないのだ。彼らはおかしくなっているのである。明らかに。
最後には被害者について、一つ思うところがあるが、どこか自分が神によって裁かれるのでは、という恐怖からきているもので、心からの謝罪のような感覚ではないように感じた。
とはいえ、この映画では、彼ら個人を浮き彫りにしつつも、それだけではなく、過去の、人間の歴史についても語っているように思う。ドイツだって、日本だって、アメリカだって、残虐なことをしてきたのだ。これは普遍的な人間の弱さとして捉えていくべきことであるも思う。そういう意味で全ての人間はこれを見るべきである。

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夢見る電気羊

4.5こわすぎる

2015年4月5日
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人間が一歩まちがえればいかに恐ろしい生き物かと思い知らされましたが、ラストシーンで、まさかの「音」を聞き、未体験の震えが起きました。
現代というものが、惨酷な過去と地続きである中で、過ちを犯さぬよう生きていきたいと思いました。

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アリンコ

4.0この映画は二度と撮影できない

2015年3月15日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

難しい

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nok0712

5.0ドキュメンタリーなのにオチがあり,ちゃんと映画になってる

2015年2月1日
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鑑賞方法:映画館

怖い

ドキュメンタリーなのにちゃんと落ちがある.この話に対して重要ではないけれど映画になってるだけでなく(不謹慎ながら)面白い.しかも虐殺を実施した側が喜々として再現するとかある意味ミラクル

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ykono

3.5暴力肯定のために与えられた歪んだ正義

2015年1月8日
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鑑賞方法:映画館

難しい

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CRAFT BOX

4.5翻弄されるもののサダメ

2014年11月11日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

時代に翻弄された人物が過去を省みて、自分のやった行いを映画化していくうちに自らの行為を見つめなおす。
ということを映画監督にさせられている一人の男の物語。

映画が持っている力は独裁政権下の虐殺を実行した人物にも働くのかと思いました。

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アンダーソンくん

2.5悪の生まれる条件

2014年10月22日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

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佐分 利信

4.0英雄犯の哀れ。

2014年10月11日
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鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

怖い

真のグロテスクを映像だけでなく心理的に表現している作品。
大量虐殺を英雄気取りで語り演じる年寄り勢。自身の孫にまで
虐殺再現場面を見せる愚か者が自分の犯した罪にえずき出す。
今さら「かもしれない」では100万人の亡者が浮かばれないが、
国を挙げてあの持て囃しぶりでは、本人達が自分のしたことを
重罪だなんて思う筈がない。監督は初め被害者側を取材するも
当局に断られ今度は加害者側にカメラを向け彼らに演じさせた。
映画の反響によりついに政府が大虐殺を認めるに至ったという、
何ともな衝撃作だ。米映画を賞賛し意気揚々と針金を這わせる
主人公の行動が怖いというより滑稽すぎて行き過ぎメイクにも
笑いを禁じ得ない。我は正しいと信じる行動が物々しく哀れだ。

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ハチコ

3.0凄い内容だが

2014年9月9日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

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アベシインティライミ

3.5いつものようにふざけてとぼけた感想をつぶやいてるがここは

2014年8月7日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

なんと言っても後から参加した、飛行機で里帰りしてきた人。(家族連れで来たんだよね?)あの人の発言、行動に注視した。すごく頭のいい人、善悪の区別を客観的にできる人だと思った。
そんな彼も当時は仲間との殺戮に加わっていたんだよな。
共産主義?資本主義?軍事独裁主義?イスラム原理主義?
国や取り巻きに踊らされた。自分たちは英雄だと思い込もうとした。
気に入らないやつを共産主義者に仕立て上げて殺した。
その自覚はありそうだ。
たちの悪いのは知事、新聞社のおやじ、なんとか大臣。
自分の手を汚さずプレマンをおだて上げて気に入らないやつを減らして私利私欲肥やす。
手を汚した奴は悪夢にうなされながらも自分がいいおじいちゃんでいたい、裁かれたくない。
と、現在の日本にいるおれは好き勝手なことが言えてるけれど、おれがその時のその場所にいたら弾圧虐殺に反対して民衆を先導し立ち上がれたか??
日本が戦争してるその場所にいたら徴兵拒否して大日本帝国は間違ってる、中韓侵略やめろ、って大声で言えたか??

そんな自問をしながら観た。

そして今もどこかで同じようなことが繰り返されてることを知っていて「自分のことじゃないから」って逃げてます。

この映画制作のスタッフも自分の名前をクレジットに出されると困るらしい。身の危険や今後の仕事に影響あるのか?

それでも今の日本でこれを上映してくれる配給さん、映画館さんには感謝。

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らっこおやじ

3.5人間のクズさを思い知る一本。

2014年7月22日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

「じゃあなんで殺された共産主義者の子供らは、復讐に来ないんだ?」

「人間の集団心理の恐怖」、この一言に尽きる一本。
インドネシアでかつてあった虐殺から、作品は作られているものの…
規模の差こそあれ、友達、職場、ご近所、ママ友の間で未だ行われている「排斥」というヒトの本能の恐ろしさばかりが際立ちました。
虐殺なんて、時勢のガソリンがかかっただけで。
火種は日常の、凡人たる我らの心の中に確かに有るんですよ…

貴方は、貴方が責める人の顔を直接見て、生で言い分を聴いてますか?

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レビューも書かない阿呆からのフォローは迷惑千万、好きこそモノのヘタレなれ

3.5ドキュメンタリーとしては

2014年7月20日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

秀逸だが、観て楽しめるかと言われるとそうではない。しかしドキュメンタリーに興味を持ち、「The Cove」を観てみたくなった。

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iamsterdam

4.0右も左も東も西も

2014年7月9日
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悲しい

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小二郎

5.0簡単に撮れるもんじゃないよ、これは

2014年6月17日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

4月中旬に見てから2カ月がたつが、今も強く記憶に残っている。自分の中では、この数年に見た映画では台湾の『セデック・バレ』に並ぶインパクトがあった作品。
映画なんてものは、パーッと見せて、グイグイ引き付け、ドーンッとびっくりさせるかどうかでしょ。
この作品には、“ドキュメンタリー”なんだが、それがあるわけ。

多くの評者がいうように、何年に一本あるかないかの映画。かなり上映館も減ってきたけど、未見の人は急げ!

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町谷東光

4.5想像を絶した企画力

2014年6月2日
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難しい

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のりあき

3.0ドキュメンタリー

2014年6月2日
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鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

難しい

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チヌテ

4.0人間の多面性

2014年6月2日
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鑑賞方法:映画館

知的

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ハンペン男