劇場公開日 2015年6月6日

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「ディズニー映画の名作が又1つ」トゥモローランド 昴 晃一郎さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ディズニー映画の名作が又1つ

2015年6月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

知的

正直、期待値半々だったんですが・・・いやぁ、裏切られました。面白かった!

若い世代では、単にTDL好きってだけでも楽しめると思いますが、

この映画の設定・演出・デザインなどは
1950~1970年代のSF作品(小説・コミック・アニメ・ドラマ・映画など)が好きな人にはもっともっとツボに入ると思います。
個人的には丁度の世代で正にド・ストライクな作品で最初から最後までハマりました(笑)

特にデザイン。
最新鋭デザインは『TRON』をイメージさせますし、古いデザインはかなりクラシカルです。
(私的には鉄腕アトムをイメージしました)

ストーリーはあまり詳しく説明しませんが、舞台は1964年ニューヨーク万国博覧会からスタートします。
(実際にウォルト・ディズニーも参加してました。私が生まれる前年ですから知らなかったですが・・・)
主人公の1人フランク・ウォーカーがアテナと遭遇する場面です。
博覧会でディズニーが持ってきたのが『イッツ・ア・スモール・ワールド』。あくまでも序章の切欠に使用されているだけでした。
フランクがアトラクションに乗って、先にあったのが未来世界、トゥモローランド。

そして、現在。
もう1人の主人公ケイシーが取り巻く環境は悪化の一途。それでも環境改善を諦めない人間性。
それを認めるアテナ。アテナはケイシーにトゥモローランドへの切符を渡します。
そして、トゥモローランドと出会ったケイシーが取る行動とは。。。

主人公2人、フランク・ウォーカー(最初の特別な人)とケイシー(現在の特別な人)との関連性と
その2人をナビゲートするアテナの存在が素晴らしいです(このアテナ役の女優さんがまぁ、可愛い事^^)

現在の地球を取り巻く劣悪環境を如何に防ぐか・・・2人が奮闘していく展開に目が離せません。
ラストは泣かせられました。

ウォルト・ディズニーが提唱している『未来への夢と希望は諦めない!楽しもう!』を体現してくれています。
TDL・TDSへ遊びに行く感覚をこの作品でもイメージできます。
ディズニー映画の名作が又1つ、生まれました。

是非是非、ご鑑賞の程を・・・こういう作品はヒットして欲しいです。

ちなみに、直近で観たSF作品で比較できるのは、社会派SF『チャッピー』が挙げられるでしょう。
現実世界への人間とロボットの否定作品『チャッピー』に対して、
現実世界を人間とロボットが連携して如何に素晴らしいものにしていくかの『トゥモローランド』。

全く、真逆のSF作品ですね。

いやぁ、ここ数作品は楽しめるものばかりでうちら夫婦は楽しんでいます。

文句なしで☆5つです^^

昴 晃一郎