劇場公開日 2013年11月29日

「大阪府貝塚市の精肉店 の屠畜」ある精肉店のはなし 大岸弦さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0大阪府貝塚市の精肉店 の屠畜

2023年12月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

知的

幸せ

ある精肉店のはなし
大阪十三にある映画館「第七芸術劇場」にて鑑賞 2023年12月3日 アンコール上映
パンフレット入手
大阪府貝塚市、どこかご存じでしょうか
人口 82,593人 38,472世帯 令和5年12月1日現在 (貝塚市役所)
映画の中に「だんじり祭り」がありました。岸和田が有名ですが、「貝塚だんじり祭り」があります。岸和田市はその隣に位置している。
大阪弁は大きくわけて、摂津弁・河内弁・泉州弁に分かれるのですが貝塚市は「泉州弁」となります。なお大阪市は「摂津弁」
大阪市内までは鉄道では主として南海本線を利用し1時間半ほど。自動車だと阪和自動車道などを経由し約1時間ほど。
大阪市のベッドタウンとしての役割がある一方で、農業畜産業があります。

大阪府貝塚市、北出精肉店 ここでは牛を飼育し屠畜し、さばいて、売ってきた北出家のひとたち。
江戸時代末期1847年からで7代目、2012年貝塚市立と畜場が閉鎖されることに伴い、屠畜は終わりを告げる。

屠畜が映像で流される。牛はハンマーで頭を叩かれ、一撃で死んでしまう。
このような映像は初めての経験でした。思わず見入ってしまいました。子供たちがそばでじっと見つめている。
これらの映像は、パンフレットではイラストで表現されている。良くできたパンフレットです。分かりやすいです。
解体処理となった時に、速やかに手早くおこなっている。そう、牛は「商品」。鮮度が優先しているのでしょう。職人技ですよこれ。
内臓なども入念に処理されている。余すことなく使用するのでしょう。

亡くなった動物たちを供養している。

和太鼓。牛の皮を伸ばし、巨大な和太鼓を作っている。この部分はパンフレットにはないのが残念だけど
けっこう手間がかかっている。力技なんだなって感じた。

タブーとなっている「被差別部落」に真正面から向き合っているのは良いと感じました。

大岸弦