スイートプールサイドのレビュー・感想・評価

思春期の夜中にゴッソリ観るような映画だと思います。特に前半の剃毛シーンは何とも言えない時間が上手く撮れていました。同じ原作者の「惡の華」では佐伯さんが好きでしたが、この映画では自分を慕ってくれる坂下さんをもっと大事にして欲しかったです。(サブヒロインが不幸になるのが、押見漫画の特徴ではありますが。)女子の気まぐれや面倒臭さについて学べる部分はあると思いますが、思春期の男子は女子を神格化する部分もあるので、これでもまだ嫌気は差さないのだと思います。

太田、馬鹿ですよね。後藤も坂下も。
青春だから馬鹿でいいんだけど。

舞い上がる太田が良かったね。やるんじゃないかと思うことを全部やってくれたし。

主演の女の子が、刈谷友衣子だと書いてあってもあの刈谷友衣子だとは思わなかったくらい後藤になってた。とてもよかった。
童貞にしてみたら惚れちゃうよね。後藤も例外なくあの頃のセンパイ、それも自分だけによくしてくれるセンパイだもん、惚れちゃうのかな？
それから、映画とは関係ないことですが、こんな役ばかりで落合モトキパイセンだいじょぶなの？

太田くんが後藤さんの毛を剃るシーンは劇場全体から笑いが漏れた。

映画の終盤、太田くんが狂気に陥るのですが、その原因は笑えるはずなのに、須賀くんの演技に引き込まれてこちらまで真剣になってしまいます。後から気づくとそれが面白いです。