劇場公開日 2014年1月31日

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「腹の探り合いです。」アメリカン・ハッスル ノリミッチーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5腹の探り合いです。

2014年2月1日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

面白いですが不満もあります。

前評判も高く、好きな俳優も多く出演しているので、楽しみに見に行きました。

私は映画に対し、演技に注目して作品の魅力を見出だすのですが、本作品における俳優陣の徹底ぶりには驚きました。

クリスチャン・ベイルは相変わらずの変貌を披露し、イケてないビジュアルとイケている中身のオッサンそのものでした。
そのクリスチャン・ベイルを物語の推進力に例えれば、ジェレミー・レナーは羅針盤だと思います。
彼の演じる市長が、どの様な人物像か少しずつ明らかになると供に、観客は主人公に共感を覚えます。
そんな説得力を持つ重要な役を、見事に演じています。
ジェニファー・ローレンスも若いのに貫禄があり、私も鑑賞中に翻弄されっぱなしでした。
あのモヤモヤ感は肝を冷やします。
今後が楽しみな女優ですね。

作品を彩る楽曲群も良かったです。
その場の雰囲気を損ねる事なく自然に耳に入り、サントラが欲しくなります。

ストーリーは、欺瞞に満ちた展開で面白いのですが、少し長い事と、最後が分かりにくい事が不満でした。
テンポが良すぎるせいか、おや?っと考えてる間に話は進んで行きます。
筋を見失わないよう、集中して鑑賞したので少し疲れました。

騙し合い作品が好きな方にオススメです。

ノリミッチー