劇場公開日 2014年7月12日

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「U22」好きっていいなよ。 にゃらんさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5U22

2014年7月17日
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幸せ

この映画は、まだまだ恋愛の『初』がいっぱい未来に待ってる中高生におすすめです。
恋愛ストーリーって、盛り上げるにはジェラスと誤解やすれ違いって相場が決まってる…
そのセオリーてんこ盛りのこの映画は、夢見る頃の真ん中にいたら、キュンキュンするんじゃないかなぁ?夢見る頃を過すぎた大人には、それ相応の作品もあるし。

棲み分けってことで、22歳以下(U22)の方用、U22お勧めだと思っています。

なので、この評価の問題はそこじゃありません。

気になったのは、キスシーンが多い割に良質な印象深いキスシーンがないということでした。

これは、監督とカメラマンの問題だと思います。

どんなに主人公にとって『いきなり』『突然』のキスでも、もっと『間』が必要です。
例えば、キスの前後に主人公たちのアップを交互に入れることで『間』は出来ます。
緊張している主人公を現すなら、手をぎゅっと固く握りしめているシーンを挟んでもいい、『間』の強弱、長短がないと情緒もなければ、主人公たちの心情も伝わりません。
言葉で伝えるだけでは、チープになってしまいます。

キスする瞬間か、またはキスする前後どちらかはアップを入れたりして、観客を傍観者にしないことも大切だと思います。
印象深いキスシーンのある映画の中には、自分がしている感覚と近いものさえあります。

カメラアングルも『何で?』というくらい中途半端な位置で、気になって仕方ありませんでした。『ただキスシーンを役者さん任せで撮った』としか思えませんでした。
ハリウッド映画はあまり好きではありませんが、キスシーンはこだわって印象的に撮られていると思います。

星は全部役者さんたちに。福士くんは格好良かったし(固まってる感はあったけど)川口春夏ちゃんは可愛かったです。
だからこそ、本当に本当に残念で仕方がない!

恋愛ストーリーを撮るなら、キスシーンはもっとアングルからタイミング、間、全てにこだわって、一回でも印象深いキスシーンを撮って欲しいと思います。
絵コンテが適当過ぎます。

そして、キスをした後の演出ももっと印象的でないと、恋愛ものを観に来た甲斐がないというものです。

この映画をU22にしてしまった原因はそこにあるし、もっと丁寧にキスシーンやその前後が画かれていたら、もっと幅広い層に受け入れられたのにと、残念です。

脚本やストーリーはU22なんだから、それが合うかどうかはgeneration次第のところもあるでしょうが、同じストーリーでも画の撮り方次第で全く違う印象の映画になるはず。
この映画は映像が残念なことが残念な映画でした。

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にゃらん