劇場公開日 2014年7月12日

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「初めての気持ち」好きっていいなよ。 玉川上水の亀さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0初めての気持ち

2014年6月25日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

楽しい

萌える

葉月かなえさんの累計600万部を突破したベストセラーコミックスを映画化した本作品は、観ていて大分昔に抱いた初めての気持ちが懐かしく蘇ってくる。
ヒロインの橘めいは、幼い頃に身に降り懸かったある出来事によって心を閉ざし、人と会話することもせず、恋人どころか友人さえいない。
そんなめいだが、ある切っ掛けで学校一のモテ男・黒沢大和と出会う。
大和は、喋らず暗いめいに関心を抱き、強引にアプローチしていく。
大和役の福士蒼汰さんが正に「白馬の王子様」という感じで、過去の「呪い」で堅く心を閉ざしためいの心を優しさと甘いキスで抉じ開けていく。
このヒロインのように極端ではないにしても、自分に自信がなく、殻に閉じ篭っている女の子はかなりいそうな気がする。
めいは今まで抱いたことのない初めての気持ちに戸惑いながら、手探りで大和と付き合い始める。
このめいの揺れ動く心情を繊細に、初々しく川口春奈さんが演じている。
非の打ち所の無い彼氏と自分が釣り合わないという劣等感に苛まれ、落ち込みながらも、自分を見詰め直し、前を向いていこうとするめいにエールを送りたくなる。
彼女は大和と付き合う中で、悩みを打ち明け、相談に乗ってくれる親友たちも得ていく。
愛されたいなら、自分も相手に好きだと意思表示しなければ、何も始まらないということを、甘酸っぱい青春ラブストーリーで描く本作品。
福士蒼汰さんのファンだけでなく、初恋を経験済み、または未経験の女の子たちにとって本作品は胸をときめかせたり、キュンキュンさせたりする映画だと思う。

玉川上水の亀