悪の法則のレビュー・感想・評価
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因果応報、と言うと聞こえは悪いが
終始主人公であるカウンセラーが不憫ではあるが、ある意味誰も悪くなく、自ら踏み込んだ世界であって運が悪かったと言ってしまうのも簡単。だが、その運命を辿る可能性も無意識下で承諾した上で踏み込んだ世界だろうという結末。
終盤語られる「"悲しみ"では何も買えない。なぜなら"悲しみ"には"価値"はないから。」「運命と交換しても良いと思うほど、単なる死ではない。死は安易すぎる。」という言葉は金言だった。だからこそ悲しみは何ものにも代え難いのだろう。
彼らは悟っているだとか、バカだとかいう言葉では括らない。それぞれの人生を生きて、それぞれのルールに従って生きているだけなのだ。そこに不満は抱いても、不条理、不義理と思うのは筋違いだろう。
送られてきたDVDには「やあ!」の文字、中盤で話していたスナッフフィルムのことから全てが解るカウンセラー、そのマイケル・ファスビンダーの演技には後悔と諦めと。自分は生きているが死んでいるのと同義であるという、本作の言葉を借りると「無意味」となった様を体現しており心打たれた。
元の世界には戻れない
黒のアイラインで縁取った目、褐色の肌、肩から背中へと施された斑点模様のタトゥー。まるで美しいチーターのように妖艶な策士マルキナをキャメロン・ディアスが演じる。
追い詰められていく男達。
堕ちていく弁護士を演じたマイケル・ファスベンダー。 映画『 リリーのすべて 』でアイナー( エディ・レッドメイン )の妻を演じたアリシア・ヴィキャンデルが奥様だとか。マイケル・ファスベンダーの恐怖に歪んだ顔も魅力的でした。
麻薬の仲買人をブラッド・ピットが演じる。世慣れた雰囲気がなんとも言えず巧い。
ペネロペ・クルスが可愛いらしい女性を演じていた。まさに野うさぎ、という事なのでしょう。
不適な笑みを浮かべ、クールに見据えるキャメロン・ディアス。美しくそして恐ろしい。。
ーあなたが思うより 女性は欲張りです
ー選択は終わっている
ーラウール & シルヴィア 🐆
テレ東を録画にて鑑賞 ( 吹替版 )
難解&首きり、血みどろシーンも。(怖)
TV放映だったので、カットされているシーンがあったのか、話のつながりが不明瞭だった気がします。弁護士でも、切っ掛けさえあれば、いつでも悪に染まってしまうという話。悪の世界に一歩踏み入れたら引き返せないよというのが、メッセージ。ラストシーンは向かい合った相手方を潰す(狩る)宣言だったのかしら。
悪い事に関わっちゃ〜いけね〜よ
想像にお任せされるので、巻き巻きワイヤーの説明とかDVDの説明をちゃんと聞いとかなきゃです!
ブラピの最後のシーンはドキドキ!どっからくるか!?すれ違う人みな怖い!刺されるのか?撃たれるのか?あの巻き巻きマシーンかー!!油断してたー!!!
Hola❗ チーター飼ってる時点でヤバい人
闇の裏組織の全貌がよくわからなかったけど、黒幕はマルキナ(キャメロン・ディアス)っていうことでよろしいんですよね。 しかし、札束で動かせる有能な手下がたくさんいてスゴい。一介のダンサーにしては謎だらけ。ライナーやウエストリーを殺す動機はわかりません。だたの快楽殺人。男がビビるのを楽しんでおられる。生まれつきのハンター。冷血な捕食者。チーターが神様。臆病な男どもが作り出すどんどんグレードアップされる殺人兵器がもたらす人類の未来に希望はないそうです。そうあっさりいわれちゃ、ぐうの音も出ませんね。
糞尿運搬車の中にドラム缶固定装置をあらかじめ仕込んで、メキシコ経由でコロンビアとシカゴを往復する。ドラム缶の中は麻薬か死体。馬鹿げているのだが、襲撃された車体をテキパキと修理するチームがちょっと楽しい。それと対照的に宝石💎鑑定士やウエイトレスにもセレブな豪華なキャスト。
ライナー(ハピエル・バルデム)を見るディアスの目が据わっていて、怖い。なんで、チーター連れて逃げるのかな? 馴れたチーターさんスゴいですね~ 米映画業界の底力。
ウエストリー(ピット)にハニートラップさせて、パスワードを聞き出し、ワイヤー首切り。ローラ(ペネロペ)がカラダを切断されながら、生きたまま犯される動画DVDを作らせたのもマルキナですよねぇ。こぇ~ おいらはキャメロン・ディアスのお下品な顔が実は前から嫌いです。
原題は The Counselor. 人の名前じゃないですよね~ 弁護士なのに人生のカウンセリング(アドバイス)をいろんな人からしてもらっている感じでありました。たいしたアドバイスないんだけど。宝石💎鑑定士の言葉以外にはひびくものはなかった。ペネロペ・クルスの表情や仕草だけ見ていればいい感じ。
うーん
キャストが豪華なのにストーリーがいまいちでした。
誰にも感情移入出来ず💦
時にはそんな映画もありますね💧
ペネロペクルスの美しさはお見事💕
ペネロペクルス
だ、旦那さん、あの方だったの???
あまりハリウッド情報詳しくないのでびっくり~💦
『懐かしむって失った物が戻るよう願うこと。』
『でも、もどらない』
同じ人間と思ってはいけない・・・
世の中には全く別の生き物なのかと思うほど、信じられない考えや行動を起こす人間がいるんですね・・・こんな怖い類いの人間がいると、本来なら悩みの種である家族にたいてい1人はいるガンコな厄介者や、街中のチンピラや不良がちっぽけに思えます。 殺された婚約者が映っているであろうDVDをあえて観せないところが逆に不気味でした、ブラピの殺され方も衝撃だ・・・劇中で説明していたワイヤーの仕掛けやスナッフ・フィルムをちゃんと劇中でやるのが不気味でした。 絶対関わりたくない世界なのに、時々観たくなります、こういう映画を観て「自分は安全な場所に住んでいる」と再認識したいのかもしれません。 あとブラピをひっかける役割だったナタリー・ドーマーの曲線美を見たいからかも(笑)
ブラッドピットに注意。
公開された時に観たかったが見逃してしまった映画。監督もすごいが、キャスティングが実に豪華。麻薬マフィアの映画だが、セリフが随分と哲学的。ブラッドピットが殺される場面は中々衝撃的。
評価が分かれるのも納得です。
人間の些細な悪意を淡々と乾いた感じで描いた作品でしたね。
評価は両極端に分かれいるみたいですが、個人的には派手さは無いものの会話や雰囲気で描かれた煽ってくる恐怖感が素晴らしかったと思います。
ブラッド・ピット演じるウエストリーがワイヤー式斬首器“ボリート”を仕掛けられ為す術も無く派手に血を撒き散らして絶命するシーンは、ここでウエストリーが殺されるであろう事を観客に予想させた上での事だったので、彌が上にも恐怖感が増したような気がします。(でもバイクに乗る僕としては運び屋のグリーンホーネットがR1で走っていてワイヤートラップに引っ掛けられるシーンの方がリアルに怖かったりしましたが\(>_<)/)
日本国内では、ここまでの事はザラには無いかもしれませんが、映画や小説でしか目にしないような世界が実際に存在し、何らかの切っ掛けで普通にしていれば決して交わる事の無い社会に踏み込んでしまう事ってあるんですよね。
一歩踏み込みかけた事のある自分としては身につまされる思いでした。
やはり“君子危うきに近寄らず”大事ですよね。
【メキシコマフィアも怖いが、もっと怖いものがあった。コーマック・マッカーシーのハード・ダークな世界を見事に映像化した作品。】
マイケル・ファスベンダー、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス、ハビエル・バルデム、ブラッド・ピットが出演している豪華作。
ブラッド・ピッドが演じた裏社会を知る謎の男の言葉”スナッフ・フィルムを知っているか・・。美女の頭を切り落として・・・。”うわわわ・・。
その、ブラッド・ピッドの死に方も凄い。あのような、ブラッド・ピッドの悲惨な姿をスクリーンで見た記憶がない。
そして、美しきペネロペ・クルスが演じたローラは、婚約者、マイケル・ファスペンダー演じるカウンセラーの行いのために・・・、うわわわ・・。
そして、カウンセラーに”ヤア!”と書かれたDVDが届けられる・・・。
それにしても、ライナーを演じたハビエル・バルデム、良く奥さんにあのような可哀そうな役を引き受ける事を了承したなあ。
これも、リドリー・スコット監督だから俳優陣は役を引き受けたのだろうか?
人間の中には、最悪なサディスティックな性癖を持つ者もいる・・、という認めたくないハード・ダークな考え方を映像化した作品。
残虐シーンを”敢えて”殆ど描いていないことが、逆にこちらの”嫌な想像力”を掻き立て、今作の怖さを際立たせたものにしている。
<究極の”悪”を描く怖い怖い作品。色々な怖い場面を、想像してしまった、嫌な汗をかいた作品。でも、引き込まれた・・。>
<2013年11月15日 劇場にて鑑賞>
ボリートorチーター
さて、リドリー・スコット作品である。かなりの問題作という触込みであるし、とにかくSF映画ファンならば“ブレードランナー”を撮った人の作品はスルーできないのが通常であろう。
作品内容は観ただけではストーリーは把握出来ない。ネットで調べてやっと全体像を把握出来る程、不親切な構成である。多分監督の意図は粗筋よりも、哲学的、宗教的に基づいた一種の“寓話”を用いた教訓や道徳観念に重きを置いた構成であろう。だから主人公のいわゆる“心の隙間”みたいなものがこんな大がかりな顛末を迎えてしまう危険性を示唆するという意味合いで充分意図は伝わっている。色々な人が投げかける注意信号は、実際自分が主人公の立場であっても見過ごしやすい、仲間内の脅かし程度のレベルだ。思い切り反対をしてくれる人が周りにいてくれればもしかしたら回避できたかも知れない。しかし、そういう人は周りにいるはずもない。とかく意見を異なる人とは交わらないから。かくして同じ穴の狢は、それぞれ地獄に足を踏み入れる羽目に陥る。賢人は、自分とはハッキリ異なる意見を持つ人間を重く用いるものだ。かくして凡人はそれが出来ず罠に引っかかる。ファムファタールの上をいく極悪女のマキルナが原因ではない。こういう“悪”は常にチーターの如く獲物を狙っているだけ。自分が狩られる方の立場だと自覚していれば下手なことはしまい。この世界は幾重にもレイヤーがあり、レイヤー毎にルールが違うということを否応なしに突きつけてくる、ヒリヒリ感MAXの作品である。自分が今住んでいるレイヤーから外に飛び出してしまった時、それは即“死”なのだという現実を突きつけられた貴重な内容であった。
脚本と演出がイカれてる
コーマック・マッカーシーに脚本を書かせリドリー・スコットが演出したら凄かった!?
怖くて恐ろしい残酷で残虐な核となるシーンを映像では描かず寧ろ見せない。
逆にバイカーの首チョンパの過程の作業やウェストリーの血飛沫は映像でしっかり描く。
裏で糸を引いていたのはマルキナなのネ?このトラブルを引き起こしたのはマルキナなのネ?それはナゼ!?マルキナの組織があるの?彼女は一体何者なのか!?
"等"カウンセラー、ローラ、マルキナ、ライナー、ウェストリーと主要登場人物の素性は謎ばかりでそこも描かれる事はなく。
過去に何があった?とかココとココの関係性は?とかコノ組織とコノ組織は?みたいな繋がりを描くのではなく今、起こっている事を淡々と演出しているだけ?なのが見えない恐怖を更に煽っていてカウンセラーの絶望さが増すばかりで。
この映画.comでの順番が上二人のレビューを読んだら本作の面白さが倍増し"なるほど!"と頷けるし一度観ただけで感想を決められる映画では無いなと。
全体的に対話する描写が多く特に駄話のようにエロい会話シーンに時間が割かれているからこそ逆に?描かずに見せない演出に感心してしまう。
薄っぺらな脚本のわりには、残酷極まりない。 これだけのキャストを皆...
薄っぺらな脚本のわりには、残酷極まりない。
これだけのキャストを皆殺しにして、後味悪いったらありゃしない凸(-”-#)
2014.4.12
久々にまた観ました。(2回目)
最近、リドリースコット映画を観たので、別の作品(マイケル・ファスベンダー)を見たくなって。
普通に弁護士やってたら良かったじゃんって感じです。
キャメロンディアスがメッチャクール。
映像(周囲の風景など)は全体を通して好きな感じです。
メキシコのダークな部分はこんなんかなぁ〜
メキシコには行ってみたいですけど…
システム
コーマック・マッカーシーの書き下ろしと聞いて、この作品の意味をやっと理解できました。
彼の原作である「血と暴力の国」を映画化した「ノーカントリー」では、ひとりの殺し屋シガーが、悪の象徴として描かれていました。
この作品は、法則そのものが悪の象徴として描かれています。悪はマルキナではありません。
悪というシステムに、悪が集まるだけです。そして、悪は独り勝ちという法則を持っています。今のところ、マルキナが勝っている様に見えるだけです。
例えば、その法則を世界や国家、社会、市場などに置き換えてみるのも面白いかもしれません。
法則には必ず、勝負にもならない敗者がいるのです。
こわい。
簡単に言えば、下手に悪事に手を染めると帰ってこれません、って話。
前半は成功者の主人公ファスベンダーが程よくセレブな世界で調子に乗って麻薬に手を出しちゃう流れ。この前半が一番主人公の気持ちが分からなかった、頭いいけどバカヤローな感じで。でも、まぁでなけりゃあんな凄惨なことに巻き込まれないか。
後半は前半の対比で下流世界の薄汚い感じとか、日常風景中で過激に殺されるとか、制裁を分かりやすく描いてく感じ。前半と後半が割と地続きで流れるから、日常の延長線上にあんな過激な制裁があるのか、と思うとすっごい怖かった。劇中でも言っているけれど、こんな世界はあなたが見ていなかっただけ、元々存在しているもの。見終わってからも恐怖が身に残りました。。。
あとはよくレビューにあるけれど、キャッチコピーの黒幕は誰だ!的な間違った目線でずっと見てたので、物語の6,7割目までちゃんと理解出来てなかった、、、もう一回見たいけど、やっぱ怖いからしばらくはいいかなあー笑
因果応報
とにかく教訓に溢れていた。
前半部分に優雅な生活をしながら、噂話程度に聞いていた話が、後半からどんどん自分の身の回りに近づいてきて、終盤になってようやく、既に取り返しのつかないことをしてしまっていたことを今更ながらに気付いて悔しむ主人公。
映像が第三者っぽい視点なのにも関わらず、情報が少ないために、序盤は主人公のような軽率な気持ち、終盤は絶望が近づいてくるぞわぞわする感じが出てたと思う。
キャメロンは悪の象徴で極悪人のように描かれていていて、「美しい死神」と例えられているけれど、なかなか人間らしいと思う。
食欲、性欲、物欲があって、欲しいから奪うというのは割と普通に人間ぽい。
教会に通うことが意味わからないというのも、無宗教者からしたら結構普通だけど、神様を信じてる人たちからすると、キャメロンの考え方が異常なのだろうか。
工場の皆さんが血塗れのトラックを平然と清掃し、死体入りのドラム缶を平然と運んでいるところが印象的だった。
あんなに汚れた場所で、日本では考えられないような生活を日常的に送っている人たちが世界のどこかにいると思うと、複雑な気持ちになる。
それにしてもなんだか難しく、よくわからない映画だった。
数年後にふと思い出して、また見たいと思うのはこういう映画なのかもしれない。
近年ベストの、スコット映画!!
コーマック・マッカーシーって作家の本は読んだことが一回もないし、『ノーカントリー』も途中で挫折、だからこれが初めてだけど、元々この作家って“シモの話”多いのかな?えらくセックスやシモのワードがポンポン出て来るもんだから…。だから初の脚本と聞いても、正直挫折の予感がしたし、監督も『ブラックホーク・ダウン』以降、どうも波長が合わない続きのリドリー・スコット監督だし、いくら内容が好みでも“大丈夫かな?”って構えてた…。そしたらまあビックリした!あらゆる全部が冴え渡ってた!
話はもう“教訓話”で片づけられないレベルだし、「斬首」「銃殺」「殺人映画」、締めは「ディスクの配達」だし、まあとにかく重い重い(苦笑)しかも“黒幕”思った以上に早めに紹介しちゃってるから、それで結末予測できず…。でも重いだけじゃなくて、バッドすぎるジョークも出てきて、“ボンネットへの擦り付け”で一時思考停止状態(苦笑)こんなに冴えたリドリー・スコット、見たのいつ以来になるだろ?
キャストもまあ凄いけど、キャメロン・ディアス超怖い…。邪悪度合いの半端なさ、全く表情変えないとこ、これ『氷の微笑』のシャロン・ストーンが見たらどんな反応すっかな?『マスク』の頃に初めて見て、『チャリエン』とかの印象だけど、結構演技派だったんだね。ファンは複雑かもだけど…。
あと出番は多くないけどブラッド・ピットも良かったなあ。何といっても死に様だよ!ワイヤーかけられ首切られて、血噴き出しでくたばるとか、大スターにこの役は、躊躇ないね!最高だけど!結構ブラピも楽しんでたのかな?肩の力抜けてたし(笑)
他のキャストも良いんだけど、スコット演出とキャメロン、ブラピで釣り来るほど満足だし、“自分は被害者”ぶってる奴に是非ともこれは見て欲しい!きっと両目が泳いでそう(笑)俺はそれ見てゲラゲラ笑う(笑)
ところでタンク強奪のシーンで撃ちまくったカルテル役、パッと見ジェイソン・ステイサム似。サングラスかけてる時だけだけど…。
それとマルキナ、“火星”って言ったけど、これって『オデッセイ』の前フリ?
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