劇場公開日 2014年9月13日

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「前半に50分は不要」るろうに剣心 伝説の最期編 pipiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0前半に50分は不要

2021年6月5日
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鑑賞方法:映画館

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奥義伝授がようやく終了した時点で時計を見てしまった。50分。
まだ85分残ってはいるというものの、長い!
(そもそも、原作においても比古は作品の世界観を壊していると思ってますんで。キャラ自体は好きですけどね。)
原作は少年漫画と言えども、司馬遼太郎の「燃えよ剣」や「新撰組血風録」池波正太郎の「人斬り半次郎」や「剣士伊庭八郎」などの雰囲気を充分受け継ぐものだと評価している。
しかし、比古の登場はそれを一気に「聖闘士星矢」に変えてしまう。
明治浪漫譚がいきなり格闘ファンタジーになってしまうんだな。比古は世界観の境界を超越して、あまりに強すぎる&若すぎるのだ。
だから、なるべく比古の登場するシーンは手早く済ませて欲しいところなのだが。

しかも、10年に及ぶ流浪人生活で「権力・派閥に属さず、時代の苦難から人々を救う自由の剣」という飛天御剣流の理(ことわり)を体得していた剣心。
あとは「生きようとする意思」という最後のピースが嵌ればよいだけ。
それだけのとこを、いかにも大切な何かを見つけるまでの苦悩みたいに描いて50分かけるのはねぇ。
この後の巴ストーリーを意識しての事かもしれんが、それでは維新後の剣心の10年が報われないよ?
10年の流浪と、神谷道場で出会った仲間達がすでに剣心の心を成長させているのだから。

その尺を、もっと十本刀に使って欲しかった〜。
扱い、雑過ぎでしょ〜。
宇水はともかく安慈はきちんと描いて欲しかった。「二重の極み」が無ければ左之がいつまでも二流じゃないか。

クライマックス、志々雄に対して4対1?
それは無い!それは無さ過ぎるよー!
剣心・志々雄・斎藤・蒼紫の実力はほぼ互角。もうちょっと描き方があったのではないかなぁ?
前作に盛り込み過ぎて、こちらは少々間延びした感があった。
今にして思えば「前後編2部作。前は動、後は静」というfinal & beginningのモデル構想がすでにあったのかもしれない。
本作だけは星マイナス1の出来だと感じた。惜しい!

pipi
たなかなかなかさんのコメント
2022年8月31日

pipiさん、コメントありがとうございました♪

自分が原作ファンであるという事を除いても、本作は明らかに失敗作だと思うのです😅
おっしゃる通り、時間の配分もおかしいですし…。というかムダに長いっ!

とりあえず…次作も観賞してみたいと思います。大丈夫かなぁ〜…。

たなかなかなか
ゆり。さんのコメント
2021年6月10日

pipi様、原作ファンではない私も前半のグダグダには全く同じことを思いました。時計を見なくても時間が相当たっているのは明らか、(あと10人残っているのよどうすんの!)と気が気じゃ無かったです。やはりイケメンの対峙シーンを丁寧にやりたかったんでしょうね。(健くん睫毛長い!着流しも素敵)と思ってしまったことは認めます。

ゆり。
kossyさんのコメント
2021年6月5日

pipiさん、時計を見てしまったんですね!
もしやアイコン画像の時計を・・・
最近の映画館はそーいや時計がありませんよね。
中にはケータイを取り出してチェックするやっかいな人もいますが、あれはやめてほしいです・・・

kossy