劇場公開日 2013年10月26日

「救いようのない映画」アフターショック(2012) MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0救いようのない映画

2019年6月12日
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観光客が現地で地震に襲われるのは、自分自身だったらと思うと怖い。
言葉は通じない。治安の悪さ。
でも、何らかの形で生けていれば助けてもらえるはずだ。

しかし、本作はそんな希望も持ってはいけない。モラルの崩壊したキチガイの世界になっている。良いことをしようと、悪いことをしようと、結局死ぬ。

本作はとにかく人が死んで死んで死にまくる。ディザスター・パニック映画でももちろん犠牲になる人々の描写があるが、まさかそんなところまでスプラッタ表現を入れてくるとは。流石イーライ・ロス。

災害よりも怖いのは、その環境によってモラルを崩壊させた人々だと言いたいのだろうが、町全体がカオス過ぎてしまい、恐怖を通り越して笑いにいってしまう。

テーマとしては面白いが、地震後は同じようなことの繰り返しになってしまうためか、後半に飽きが出てくるのが難点。
しかし、これほど救いようのない映画は珍しいため、ぜひ観てもらいたい作品である。

Mina