劇場公開日 2014年9月13日

「舞妓さんになるための、修行物語。」舞妓はレディ fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0舞妓さんになるための、修行物語。

2018年11月15日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

「舞妓Haaaan!!」(2004年)と区別がついてませんでした。
あら、私の大好きな上白石萌音さんが主演とあれば見なくては。

鹿児島弁+津軽弁のもっさりした田舎娘の主人公・春子が。
お茶屋の掃除・踊り・三味線・唄・鼓。
それぞれを先生についてみっちり仕込まれていく様が(この先生役が、彦摩呂さん等チョイ役豪華)。
「あちゃー」から、日々練習していていく姿が。応援したくなります。

そして何より「京ことば」。なんて難しいんでしょう!。
「おおきに・すんません・おたのもうします」の舞妓必須三単語。
大学教授で言語学者・京野(長谷川博己さん、めっちゃかっこいい!)と、研究も兼ねた二人三脚で学んでいく姿。
言葉は生活の中で使ってなんぼって、なるほどねー。
そうじゃないと、ふとした時に出ちゃうんですよね。訛りって。

途中大きな壁にぶつかりながらも、乗り越えようとする春子。
彼女の成長物語でもありました。

周防監督作品とあって、まあ役者さんがなんともなまあ豪華。
中でもお茶屋さんのお母さん役の富司純子さん。
和服の所作等も素晴らしかったのですが。悩む春子に話しかける一人芝居は、もう脱帽でした。

で、これミュージカル仕立ての和製「マイ・フェア・レディ」(観ていない)。知らずに見るといきなりの歌でびっくりするけど。
洋楽風だけど京都のセットに、はんなり合う音楽たちになってました。種ともこさんや、パパイヤ鈴木さんの名前がエンドロールにありましたよ。

気楽に見れてちょい、ほろり。あっという間の136分でした。

ゆき@おうちの中の人