劇場公開日 2014年10月24日

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「これが伝説の正体。等身大の人間の底力。」ヘラクレス 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0これが伝説の正体。等身大の人間の底力。

2014年10月25日
PCから投稿

悲しい

単純

興奮

【賛否両論チェック】
賛:1人の人間が、戦いを通して自らの生き方を作り上げていく過程が見事。スケールも壮大で、思わず息を飲む。
否:ちょっと演出がやり過ぎなシーンもあるので、「そんなバカな」と苦笑いしてしまうこともありそう。内容も意外と現実路線なので、神話スペクタクルを期待する人には不向き。

 まず、とにかくスケールがメッチャデカいです(笑)。古代の戦闘シーンがメインなので、大勢の兵士達同士の鬼気迫る戦いが、壮大なスケールで描かれ、圧巻です。そんな世界にあって、あくまでも自らの意志を貫き、自らの道を行こうとする主人公と、そんな彼を信じ、命を賭けてまでも行動を共にする仲間達の姿が、胸を熱くします。1人の人間にしか過ぎなかったヘラクレスが、やがて本当に伝説のように身も心も強靭になっていく様子は、観ていて非常に爽快です。ただ、ちょっとやり過ぎというか、
「いやいや、それはさすがに・・・(笑)」
と思ってしまうシーンも出てくるので、その辺は好みが分かれそうなところです(笑)。
 神話ではなく、あくまでも古代の1人の戦士の生き様が垣間見られる、そんな作品です。

映画コーディネーター・門倉カド