劇場公開日 2013年6月1日

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「ハラハラする、1転、2転、3転…。 なのに、やっぱり…的な展開。」殺人の告白 とみいじょんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ハラハラする、1転、2転、3転…。 なのに、やっぱり…的な展開。

2021年2月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

知的

日本人(私だけか?)の感覚では、違和感と納得の間を行き来するラスト。

この題材なら、アクション主体ではなく、もっとサスペンス色強くしてほしかったな。

脚本は、大筋の展開は唸るが、細かいところではツッコミどころも多いし、説明不足。
「お前は広告塔」っていうのがよくわからなかった。

殺人の告白本はともかく、ファン、TV公開討論、敵討ちに命燃やす人が好意的に受け取られていたり…。自分の気持ち優先で、なんでもありの国なんだなと改めて思ってしまう。
 (日本ではさかきばらの告白本は話題をさらったけれど、ヒンシュクモードの方が大勢締めたのとは大違い)

役者の力と、アクション、かつどう決着つくのかと手に汗握り、で最後まで観ちゃったけれど、でも話の筋としてはやっぱり…という感じ。
 アクションは、確かにすごいが、あそこまでやって死なないって、皆人造人間か?途中はちょっと現実から離れすぎてあきれてしまった。

それでも、
 チェ刑事を演じられたチェ・ジェヨンさんの渋さと哀愁、加齢臭がすでに匂ってきそうなやつれ・やさぐれ感が大方を占めるのに、時折見せるかわいらしさに、ぐんぐんひかれていく(井浦氏の『刑事ゆがみ』の弓神って、このチェ刑事がモデルか?と思ってしまった)。これからもいろんな役で観てみたい。
 告発本の著者の、出版社社長との会話でみせるあの表情にも身震いする。パク・シフさんもすごい。
 Jのいやらしさにも背筋が…。
 他にも、あの方・この方。すごい役者が揃っている。

この素材ならもっとじっくり見せて欲しかった。
 繰り返しになるけれど、役者と素材が素晴らしいから満足度のハードル上がってしまう。

(日本で作られたリメイク版未鑑賞)

とみいじょん