ジ、エクストリーム、スキヤキのレビュー・感想・評価
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さらば青春の光
青春時代をひきずって大人になりきれないダメな大人たちのグダグダムービー…
かと思いきや違った。
小物としてのスキヤキの使い方がよい。
ムーンライダースも昔の写真も。
窪塚と井浦のコンビにピンポンを思い出したことで作品内での時間の流れと現実の時間の流れがオーバーラップしてなんとも言えない気持ちになったり。
日常はゆるくても人生は容赦無く厳しい。
それが現実。
そんなことを思った。
ぐだぐだ
こんなぐだぐだで成立するのかと思っていたらけっこう面白かった。そしてきちんと示されないまま、死や不穏なにおいを感じさせ、変な緊張感があった。
窪塚の演技がずっと昔に見た窪塚っぽくなくて、似た別の人か弟の方かなと思うほど自然な演技だった。
後からジワジワ来るな
前田司郎は初監督作。もうこれしかない。今までの映像化作品『生きてるものはいないのか』『横道世之介』よりも前田司郎らしい、というのは当たり前か。映画を観始めた頃はぎこちなさが強く、特に役者の気合いが入りすぎてるんじゃないかと思うところも、カットを割るところとそうでないところと、それらはこれでいいのか、など多々考えてしまうところもあったが、終わってみればやはり独特の何かキュッとするものが残る半青春映画、というか青春延長戦映画だった。
当然と言えば当然かもしればいが、案の定、まったく美しいロケ地などではなく、殺風景な、普通映画では描かれないような殺風景な場所で撮られているのがよかった。
名コンビ健在。
ピンポンコンビ再び。絶妙な会話劇にクスクス笑い、青春時代を思い出してあの頃は良かったなあと誰もが思い切なさを感じる。でも人は生きていく。京子が言う「お先真っ暗っていうでしょ?未来なんて真っ暗だよ。まだないんだから」そう。それだ!
窪塚、新の会話のやりとりや間が良い。もう一回観たい。
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