劇場公開日 1978年12月18日

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「名作だなあ」カサンドラ・クロス ひろちゃん千葉さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0名作だなあ

2023年12月24日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

映画館で初めて見ました。リマスター版のリバイバル放映ですが良かった。
映画が放映された当時は小学生でTVで見たのは中学生の頃。
その後も何度か見ましたが全部TVかビデオ。
今回の映画も最後に見てから20年位は経っています。
懐かしく楽しめました。
今更映画のストーリーについて語る必要もないでしょう。
今回改めて気づいた事を書きます。
コロナ禍のお陰でこの映画もかなり調べて作り込んでいる事が分かります。
原因はウイルスかバクテリアの違いはありますが、同じく肺炎で症状も近い。
リアルな感じで見ていました。
それと今では考えられない?ですがジュネーブのWHO本部(映画内ではIHO)が堂々とデカデカと出ていました。今やったらどうなるんだ?良いんかい?驚きました。
オープニングのヘリの空撮もジュネーブがはっきり分かり良かった。エンディングも同じくヘリでの空撮。しかし今回高精細だから分かった事ですが、どうも既視感あるなと思ったらオープニング映像を逆再生していました。車が後ろ向きに走っている(笑)。
ヘリでの救助も息詰まる迫力があり当時CGも無いのにあんな飛行よくやったなと感動。
窓の風景も嵌め込み合成がはっきり分かるが役者の演技も上手いし話に引き込まれて今となっては稚拙な感じすら気にならない。
チェンバレン医師も本業は神経外科医で感染症は門外漢。感染症の患者に対してまるで無警戒でいつ感染してもおかしく無いのに献身的かつ医師としての的確な治療と判断。このチグハグさすら良い感じになっていて、あえて専門家にしなかった意味を感じる。
甲斐甲斐しく手伝う元嫁のソフィアローレンが美しい。
他の出演者の演技も役どころも素晴らしい。
如何にも崩れ落ちそうなカサンドラクロスの橋。
あれも壊れて落下するシーンは本物かと思ったら模型だった。落ちた後のシーンは本物。今回初めて分かった。高画質では分かるが低画質では気が付かなかった。よくできている。
非情な大佐が仕事で仕方なく命令するやるせなさを抱えて帰るシーンとそれを見送る部下の少佐が本部に大佐を監視の報告をする如何にも米軍がやりそうな事まで。
何もかも素晴らしい。

ひろちゃん千葉