劇場公開日 2013年7月27日

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「歴史に自然に向き合う」終戦のエンペラー ヤマザマンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0歴史に自然に向き合う

2014年5月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

単純

知的

「歴史に向き合え」と言われて、向き合うものでない。自然に向き合う時期があるものだ。この映画は戦後のアメリカの占領政策がほとんど明らかになった今上手く描いている。そして淡々と恋愛ドラマ仕立てにしている。主役のアメリカ占領軍の准将が天皇の責任追及をどうするかを、愛する日本人と絡ませるのは分かりやすい。そのため日本人へのリスペクトが感じられる。また天皇の周囲の人物の忠誠心や責任感がとても明確に出ている。それが歴史であり憲法の象徴天皇条項に繋がる。撮影の一部に皇居が使われリアリティを増しているし、天皇御製の和歌のエピソードも上手く利用している。歴史と向き合えた1時間45分であった。

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ヤマザマン