マニアックのレビュー・感想・評価
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カルト作のリメイクね・・・
近年のイライジャ・ウッド主演作の中では注目度の高い作品だったと思うが、オリジナル版は1980年公開。特に凄く話題になった名作では無いが、内容的に巨漢のマザコン男が街中の若い女性を惨殺するのを主人公目線で描くという内容が女性軽視とされ、上映反対運動が巻き起こった作品だった。あまり良い話題では無かった作品に再び火をともした理由は不明だが、オリジナル版よりもイライジャ・ウッドの寂しくもあり、狂気に満ちているあの瞳にやられてしまう作品だった。男性にだらしない母親の元で育ち、愛情をよく分からないまま大人になっただけでここまでのサイコになるか疑問だが、千差万別色々な人がいるのは事実である。だから殺人も無くならず、法律で裁くという術があるのだ。
本作の「主人公目線で描く」というオリジナル版のプロットは継承されているが、本作の公開された年代は苦しくもPOV作品が特に多い年代だった為、主人公の目線という当時は斬新だった殺害描写もそれ程衝撃を覚えることは無い。この時代で輝くなら全てワンカットにする様な工夫が必要なのかも知れない。また、グロければ良いわけでは無いものの、頭皮を剥ぐシーンをハッキリと見せず、ピントをずらすなどの余計な演出を加えているのは何故なのだろうか。製作と脚本を手がけたアレクサンドル・アジャは過去作「ハイテンション」で切り取った女性の頭部でむさ苦しい漢が自慰行為をする気の狂った演出まで披露してくれたのに、今はそういう時代では無いのだろうか。
あれだけの凶行に及び、殺害後に事件現場のトイレで嘔吐するなど自らの痕跡を残しまくる主人公を一向に捕まえられない警察の存在など、所々に不審な点もあるが、サイコ・ホラーの枠組みの中では印象に残る残虐性とブレないストーリーで一定の満足度は得ることの出来る作品だと思う。・・・オリジナル版もそうだったが、奇をてらった感はあるが内容自体は普通であり、1度観れば十分な作品なのが正直なところだ。
フロドの異常な愛情
出生のトラウマから生身の女性を愛せず、マネキンしか愛せない青年。やがて夜な夜な女性の頭皮を剥ぎ、愛するマネキンに被せる…。
日本にも「追悼のざわめき」なんてカルト怪作があったが、こちらも負けていない。
猟奇殺人、病的な偏愛、変態的な嗜好…胸くそ悪さは天下一品!
この監督、頭おかしいのか!?(笑)
間違ってもこの手の映画が苦手な方は見ないように!
カメラが青年の目線になってるのがユニーク。
時折青年の顔も映り、どんな変態野郎かと思ったら、最近怪作続くイライジャ・ウッド!(いや、知ってたけどね)
あの愛らしかった子役が、あのフロドが、一体いつからキワモノ専門役者になったのか…。
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