劇場公開日 2013年5月11日

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「非常に不誠実な作品。」探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点 Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0非常に不誠実な作品。

2014年5月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

寝られる

酷かった。

前作はDVDレンタルしたものの、初めの10分で挫折。
映画館に行けば途中で逃げ出すことも無いだろうという訳で地雷を踏みに行ってきました。

で、観た感想ですが。
全体的に不誠実な作品。

まず、アクションシーンが不誠実。
多勢との乱闘シーンが幾つかあるのですがワチャワチャとしているだけで主人公側が勝った/負けた理由が非常に不明確。
爽快感が非常に薄いです。
『出演者の格闘スキルが低い』かつ、『監督の撮り方が上手じゃない』ので誤魔化すためにワチャワチャにしているのではないかという下種な勘繰りすら湧いてきます。

そして、コメディシーンが不誠実。
冒頭の麻美ゆまとの遣り取りは話として時間的猶予を空けねばならないところに上手く下世話な話を捻じ込んでいて好きだったんですが。
これ以降は、悪い意味でTVコント的。
ハードボイルドな話のはずなのに安い笑いを過剰に取りに行った結果、感に障る部分が多くて話に集中出来ない。
本末転倒も甚だしい。

最後に、脚本が不誠実。
原作であるシリーズ5作目「探偵はひとりぼっち」を読んでいないので、誰に責任があるのかは分かりかねますが。
兎にも角にも話が酷過ぎる。
特に終盤の展開。
あまりの風呂敷の畳み方に唖然茫然。

あと、気になったのがセクシャルマイノリティと反原発の取り扱い。
共に社会的に重要な論点であるにも拘らず大した覚悟も無く面白半分にテーマに含めたが故に潜在的な差別感が浮き出てきて非常に不愉快でした。

という訳で、見事な地雷映画だった本作。
119分は実際長過ぎるし無駄な部分が多いので実時間よりも長く感じます。

大画面で大泉洋と松田龍平が動くのを観たい方のみ。
オススメです。

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Opportunity Cost