劇場公開日 2013年11月22日

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「成り上がりじゃなく、乗り越える物語。」ウォールフラワー ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5成り上がりじゃなく、乗り越える物語。

2014年1月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

おいおいなんなんだよ~参ったなあ~。思わず泣いてしまいましたよ~。
すっごい良いお話じゃないですかあ!ねえ!
あ~何だよもう~!最初からそう言ってくれりゃあ良かったのにぃ~ッ!!!!てなもんで、すっかり広告や触れ込みに騙されてしまったなあ、という。先入観てダメですねぇやっぱ。

いやね、自分てっきりスクールカースト最底辺から学校の人気者に成り上がる!てノリの所謂サクセスストーリー系だと思ってたもんですから、その様相と全く違ったんで「えぇえぇ?そんな生易しくないじゃん!」となってしまって。

真面目系クズが如何に努力をして学校で輝き放つか!的路線を想定しながら鑑賞してても全然そんな風向きにならないわけですよ。つかこの主人公チャーリー君ちっともクズじゃないし、やたら繊細だから「ああそれでウォールフラワーなのね」となるのだけども、そして、また自身の力で前に前に進もうとしていくのだけども、でも、学校での人気者になって誰それを見返してやる!というソレとは全然違っててですね、なんていうか、そんな小さなレベルじゃねえぞ!という。れっきとした成長物語なんですよね。うん。

チンケじゃないんですよ、兎に角。
各々のキャラクター、主人公チャーリー、初恋の人サム、親友パトリック達の抱えているトラウマや悩みがね、もうヘビーなんですよ(チャーリーに関してはドン引くぐらいにヘビー)。それを一人ひとりが自身の力で乗り越えていく!という熱い映画だった訳です。

だから泣いてしまったんですよね。
何だよ、全然スクールカーストがテーマじゃないじゃん、みたいな。でも逆に嬉しい裏切られ方というか。

いやぁ本当素敵な映画だったっス。
ああ、自分もこんな仲間達と青春できたら良かったなあ。はー…

ロロ・トマシ