インポッシブルのレビュー・感想・評価
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お母さん映画!!
災害シーンや野戦病院では叫びや呻き声、嘔吐にまみれていて、ある意味123便事件の場景を想起させますが、これらの描写は日本の生温い311映画より遥かに上を行くと思います。ワッツではなく実質的に少年が主役でした。家族に焦点が当てられているので、略奪や盗難等の人間描写に関しては、余りにも無くて不満でした。日本でもセブンイレブンから商品をゴッソリ持ち出す男の写真、金庫を棒でこじ開けようとする写真、避難所で女性の着替えを覗く、寝床に侵入する、暴行する等の記述がありました。本作は日本の311映画よりは大分マシですが、何か綺麗過ぎる部分もあります。
トムホ目当てで観たけれど、そんなこと吹っ飛ぶ位衝撃の映画だった。
スパイダーマンきっかけで、トム・ホランドを知り、新作前に他作品を観ようと思い鑑賞。いやーーーーもう、トムホの演技が素晴らしくて。最初は子供子供していたけれど、作中成長していく様子が良い。こういった瞬間をフィルムに収められたのは良かったと思う。
と、それよりも津波!東日本大震災は経験していても都内だったため津波はどこか他人事で。浮いていれば助かるのかな~なんてうっすら思っていた誤解を完膚なきまでに打ち砕く。
濁流にのみこまれ流される。流れるプールじゃないので、四方八方から障害物が襲ってくる。太い枝に刺さってしまっても逃げることも出来ない地獄。。これは、死ぬわ。と実感。津波の恐ろしさがよくわかる映画でした。
作中、無数の行方不明者の張り紙。家族を探す人たちがリアルで、涙が止まりませんでした。
実話に基づいた映画ということでトーマスが母を守るために成長しく姿に...
実話に基づいた映画ということでトーマスが母を守るために成長しく姿に苦しくも胸打たれた。
それぞれ色んな人と関わったけれど、最終的に家族と会えたのはこの家族とダニエルとトーマスが探した子だけであるという現実。
悲しいけれどそれが現実で常にその悲痛な映像が画面に映ってた。
最後はそれを忘れさせてくれない演出だったと思う。
子役の演技
特にルーカス、とても良かった。まあ、トムホを見たいから観たんですけどね、、
病院で人探しするシーンとか、(結局見つけたの1人だけ?とは思ったけど)人には大丈夫だよって落ち着かせてあぁ、お兄ちゃんて感じだなって思ったら自分の母がいなくなってパニックになるところがやっぱり子供。かわいい。
演技とか津波の映像はリアルでよかったけど、ストーリーは微妙。子供3人の家族で母以外軽傷で助かるってどうなん?最後保険会社の人がきて帰れるねよかったねっていう終わり方?て思いました。死なないし。まあ、幸せに終わる方がそりゃいいけど…
私は震災に遭ったことはないので怖いなぁ程度で済みましたがそういう経験のある方は見ない方がいいです。鑑賞後、そんなに怖いと思ってないのにも関わらず、津波に遭う夢を2日連続で見ました。
感動
映像と人物描写が良かったです。
津波に飲み込まれ、水の中でもみくちゃにされるシーンが一番すごかった。
子供達3人が再開するシーンで涙が、、、
ナオミワッツの演技もすんばらしいです。
アカデミーで主演女優賞を取ったのも納得です!
トムホランドくん、やはりあなたは親愛なる隣人だ。
光を放つ星の生死は分からない
強迫観念気味の夫、医師で育児休暇中の妻、そして3人の息子達。家族5人、タイで素敵なクリスマスホリデーを過ごす予定が、津波により突如悲劇と化す実話。
序盤は超幸せなホームビデオそのもの。
もし、予定通り3階の部屋で、全員まだ室内に居て、服を着て靴を履いていたら…。
ビーチなので、水着や薄着で裸足の観光客が多く、観ていてヒヤヒヤしましたが、小さな子供達が目立った傷を負わなかったことも奇跡的かなと。
津波と濁流に飲み込まれるシーンがリアルです。金属片や木片と一緒に、泥水で洗濯機に放り込まれたような状態です…。
三男のオシッコ(の絶妙なタイミング(°_°))、父親のダサい水着にめざとく気付く長男、長男の叫び声を聞き分ける弟達。偶然とは言え、子供達の冴えた直感的な本能にも驚きました。
現地の人が、洗濯物カゴからブラウスを取り出し、裸同然のMariaに着せてあげる所。言葉は通じなくても、優しさは通じるなぁと泣けました(T_T)。
父親のとった行動は正しくないかもと思いますが、居ても立っても居られない気持ちもよく分かります。
電池切れを気にしないで使えと携帯を貸してくれる被災者もいれば、シミひとつ付いてない服装でありながら、血だらけの父親に携帯を貸さない観光客も。
奇跡は均等に起こらない。
しかし被災する可能性は誰にでもあり、明日は我が身。
みんなに余裕がない時でも、如何に周囲に気遣えるか、助け合えるか、被災時の難しさを感じました。
ママ!もう1人にしないで!と泣いていた長男Lucasの腕が、最後には逞しくなって母親を抱いていたのが印象的でした。スパイダーマン君、とても良い演技でした。Naomi Wattsの熱演も素晴らしくて引き込まれました。涙、涙、涙です。
最初と最後に、Zurichの宣伝みたいになってしまった点だけは残念。
何度も喉の奥がぎゅーっと締め付けられるかんじ。 かわいいトムホラン...
何度も喉の奥がぎゅーっと締め付けられるかんじ。
かわいいトムホランドが見たかっただけなのにこんなに泣くなんて、、。
津波中の描写が痛々しくて何回も目を背けたくなった。
もう二度と1人にしないでと言ったルーカスがだんだんお母さんを守らないとっていう顔になっていくのが、もう!
わたしは日本人だけと、阪神淡路大震災も中越地震も東日本大震災も熊本地震も大して経験してなくて
だから観れた作品なのかもしれないけれど
難しいな〜〜
最初っからずっと泣けた
すっごい良かった
最初っからずっと泣けた
ただ観てるのは恐ろしく疲れる
3人兄弟の真ん中の男の子の演技が秀逸☆
本当は10点だけど、長男の演技がイマイチだったので-1点↓
ナオミワッツの演技もすばらしかったな・・・
津波で流されている時に、母と息子の助け合おうという親子愛にも感動したけど、
その2人が助かって木に登ろうとする時に「助けて」という声が聞こえて、一刻を争うのに助けようとする気持ちにも心打たれた。
誰かの役に立つような人生を送りたいと思ったけど、果たしてそれが出来るのか・・・
ついつい自分の事ばかりを優先してしまう情けなさを反省。
少しずつでもいいから、人の為になれる様な人間になるよう努力します☆
家族の絆
ディズニー映画、ラプンツェルでもあった灯籠を夜空にあげるシーン、幻想的できれいでした
11月にタイで行われる仏教のお祭り、コムローイ祭りだそうです。
ここであの記憶に新しいスマトラ島の震災があったのですね‥
地震のあとに津波がきたのではなく、
津波が突然きたのですね
映画と言うより、ドキュメントを観ているようで、目を覆いたくなるシーンが多かったです。
家族全員助かったのは実話と聞いて本当に良かったと思いました。
夫婦の絆、親子の絆、兄弟の絆を感じれた良い映画だと思います。
地震の多い国日本、
やはり自分に置き換えてみて怖くなりました
津波の悲惨さだけじゃない!
津波の悲劇を描いた映画かと思ったが、人と人との助け合いや子供の成長を通して未来への希望を感じさせられる映画でした。最初の15分ぐらいに伏線がたくさんはられ、最後の長男の言葉には胸を打たれ、思わず涙しました。
津波の恐ろしさと家族の絆
起きた場所は違うけど、3.11当時を思い出させる映像に、正直目を覆いたくなる瞬間が多々ありました。
でも、この映画で見る映像は実際に起こったこと。
実際津波の被害にあった方々は映画では表しきれないくらい辛いものだったと思います。
地震当日、停電して不安でたまらなかったこととか、電気が復旧して初めて映像で見たときの恐怖とか、思い出しながら観ました。
絶望的な状況の中で、家族との繋がりだったり、友達の大切さだったりを染み染み感じて、大事にしようと心から思ったこと、日常の忙しさの中でまた忘れてしまいがちだけれど、大事なことを思い出させてくれる、心に残る1本になりました。
少年を成長させた悲劇
戦争や大きな災害など現実に起きた悲劇の渦中では、時に信じられないような奇跡や偶然が運命を左右する。
今作はそんな実話がベースになっている、スマトラ島沖地震に伴う津波の被害を生き延びた一家の物語。
映画はフィクションだが実話ベースなのでストーリーを脚色するといっても限界があっただろうが、これが一家の生還の物語であると同時に、長男ルーカスの成長譚になっているというのは、映画にする上で大きなポイントだったんじゃないかと思う。
この悲劇に見舞われる以前は、ルーカスは両親に守られる存在だった。
しかし、彼はこの災害で否応なく大怪我をした母親を守る存在にならなければならなくなる。
最初は母親に促され、そしてだんだんと自主的に傷付き混乱する周囲の人々の役に立とうと動き始め、それは彼の自信になり、少年を少し大人にする。このルーカスの姿は大きな悲劇の中でも微笑ましい。
もちろん、一家が生き延びたのは正に奇跡的であり、多くの人々に奇跡は訪れなかった。それは、東日本大震災を体験した日本人にとっても、それから生き延びた一家にとっても忘れるわけにはいかないし、忘れられない事実である。
津波に被災した一家の物語
自然の力を色濃く表現している映画。
その為に、観る人にとっては辛い映像も多々ある。実話を元にしているというので、なおさら印象深い。
クリスマスにリゾートに来た一家の、津波による離散。再度、家族が揃うまでの、親の苦悩と子供達の精神的成長。
主役一家以外の、周りの状況の描写が多く、津波の破壊力がよく伝わってくる。
とてもいい映画。
その前に輝いて、その光は今も宇宙を旅してる
映画「インポッシブル」(J・A・バヨナ監督)から。
「impossible」の意味は「不可能な・無理な」
「とてもありえない・信じがたい」など。
2004年のスマトラ島沖地震で発生した津波にのまれ、
離れ離れになりながらも、最後には再会した家族の実話、
その事実が「信じがたい」のだろうか。
東日本大震災のあとに公開されたからか、津波の再現映像は、
見るに堪えなかった。(「映画」とは割り切れないものがある)
私たちは、津波が人々に襲いかかるシーンを見ることもなく、
ヘリコプターなど上空から撮影された映像をテレビで見て、
「すごい、すごい」と驚きの声を挙げていたにすぎなかったな、と
妙に、自己嫌悪に陥ってしまった。
もし「気になる一言」を選ぶとしたら、
家族が災害によって死んだことを子どもに納得させるシーンで
夜空に浮かぶ星を眺めながら話した会話。
「この中にはね、ずっと前に燃え尽きてる星も・・知ってた?」
「死んだってこと?」「そうよ」
「でも、その前に輝いて、その光は今も宇宙を旅してる。
だから、見てるの」「死んだか、生きてるか、見分けられる?」
「それは無理ね。素敵な謎じゃない?」「うん・・」
こんな会話のできる人って、なかなかいないよなぁ、とメモをした。
既に燃え尽きているのに、まだ私たちの目には光が届いている。
それが、偉人たちの伝記かもしれないなぁ。
P.S.
それでも敢えて言うなら、津波で家族を失った人は観ない方がいい。
「impossible」には、耐えられない、我慢できない、どうしようもない、
手に負えない、などの意味もあるのだから。
不可能ではない、希望を持つ事は可能なのだ
2004年、スマトラ島沖で起きた大地震。そして周辺地域を襲った大津波。
もし、この映画が数年早く製作されていたら、日本で公開される事は無かっただろう。
何せ、津波のシーンは余りにもショッキング。
津波によって負った怪我やアザは生々しく、痛ましい。
リゾート地の惨状は地獄絵図。
人によっては、見て気が滅入り、辛いかもしれない。
僕は東日本大震災の被災地・福島の者だが、この映画を見て、むしろ良かったと思った。
何故なら、この映画は、某監督作品のような見世物ディザスター・ムービーではないからだ。
作品で描かれているのは、家族の絆。
津波で離れ離れになりながらも、再会を信じた家族の姿が胸を打つ。
人と人の助け合いも心に染み入る。
天災の前では、人間は何と無力。
しかし、その後の行動で人間の真価が決まる。
諦めない、くじけない、立ち上がる、前に向かって新たな一歩を踏み出す。
その逞しい、力強い意志こそ、人間の本当の真価だ。
ナオミ・ワッツが熱演。体力的にも精神的にも厳しい役柄だった事だろう。オスカーノミネートも納得。
今年の「ダイアナ」の方が期待されて、本作でのノミネートはギリギリラインだったそうだが、ノミネートされて良かった良かった。
ユアン・マクレガーも、自らも負傷しながらも家族を懸命に探す父親を好演。
特筆すべきは、長男ルーカスを演じたトム・ホランド。序盤、弟たちにも優しく出来なかった彼が混乱の中で成長、奔走する姿は本作もう一つのハイライト。
本作は実話。
実話ならではの重みで、少なからず希望を与えてくれる。
題材が題材なので、今の日本には非常にデリケート。しかし、作品の本質は今の日本にきっと響く。
見るべき価値のある映画。
ラストは切ないものもある。
被害者の命運の現実も忘れずに描く。
話は変わるが…
2011年3月、中国映画「唐山大地震 想い続けた32年」が公開予定だったが、今も公開のメドは立っていない。
本作も、見世物ディザスター映画ではなく、家族の絆を描いた作品らしい。
見た人の評判も良く、期待していた。
この作品の公開を、今も待ち続けている。
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