劇場公開日 2013年6月14日

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「見てよかった。」インポッシブル xtc4241さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0見てよかった。

2013年5月27日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

幸せ

僕は東北に10回、ボランティアに行きました。
それでも、被災者の人の身に立つことなんかはできません。
そして、この映画を複雑な感情をもって試写を見に行きました。

見終わったとき、 僕は観てよかったと思いました。
確かに津波シーンはすごくて、目を背けたいほどでした。
ひとによっては、お涙頂戴だろうという見方もできるでしょう。
でも、僕には、この映画に誠実さを感じることができたのです。

どんなに実話といったって、監督や役者、スタッフの想像の部分はあります。事実というものも思い出してつくるというところが多い。
例えば、ナオミ・ワッツが自身が重症なのに、その場でみつけた子供を助けるシーンがある。置き去りにしてもしかたないとき、あの子が兄弟だったら、どうすると問いかえす場面があった。
夫のユアン・マグレガーが、実家に電話をかけたとき「どうすればいいのか、わからない」と泣き叫ぶ。そのとき、このまま終わってはいけないと携帯を再度、貸してくれた被災者がいた。そして「もちろん、探し出してみせるから大丈夫」とかけ直す場面があった。
両方とも、とてもリアルなシーンだった。人はどんなときも、自分のことだけでなく、人を助けたいと思っている。そんな風に思うことができたのです。
俳優たちも心底、そう思ってやった演技だと思えたのです。

最後に監督のコメントがテロップで流れていました。 「どういう映画になるか、わからなったが、作者の考えに即したつもりだ」 (正確ではないが)。映画というものは、エンターティメントではあるとともに、真実に迫ろうとする力もあるんだ ということを認識したいと思いました。
僕はこの映画を支持します。

xtc4241