劇場公開日 2013年6月8日

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「そうだなぁ。ひどいんじゃないかなぁ」箱入り息子の恋 lotis1040さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5そうだなぁ。ひどいんじゃないかなぁ

2016年12月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

寝られる

色々な意味でひどい。
いや、普通にひどい。こんなにひどいこともあるものかと思ってしまう。星野源という人に期待をしていたわけではない。夏帆というひとにもだ。しかしどうなんだろう。これでいいのか?
障害者の方の広報ムービーの域を全く越えない。
むしろ何かそういったことに対して小馬鹿にされているようなそんな気持ちにさせられてしまう。
叫んだり、走ったりすれば感情を表現できると考えているシナリオや演出にとても不快感を覚える。
そもそもコミュ障な人がこんな風に自分を表現できたりしているのだろうかとても疑問。それをファンタジーと言い切って仕舞えばそれまでだけども、少なくとも自分を考えた時にこんなことはないしこうはなり得ない。
あと歯の浮くようなセリフが山のように出てきてそこに苛立ちを覚える。
さすがにこれはないよねって何度も思ってしまった。
全体を通して感じるのはそれらとこの人たちのキャラクターが合ってないということだ。
人物のリアルさと物語のリアルさのバランスがものすごく正しくなくて正直戸惑いを隠せない。
本当に監督はこれでいいと思ったのか?疑問の余地は残る。
いい場面はあるし、泣ける。
あの韓国映画のオマージュはとても活きてた。
あと、ワリとラストに近い場面のあのシーンはとてもよかった。
ラストシーン自体もとてもよかった。このレベルが実はこの映画に一番沿ったリアリティだと思う。
他の皆さんが言及している逃げ恥にもかなり共通したキャラクターだった。逃げ恥がいいとは全く思わないが、この作品よりはずっと楽しめる。

lotis1040