劇場公開日 1958年12月28日

「【時代劇の主役に名もなき農民を据えた作品。後世に及ぼした影響は多大なる作品である。】」隠し砦の三悪人 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【時代劇の主役に名もなき農民を据えた作品。後世に及ぼした影響は多大なる作品である。】

2023年6月8日
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■敗軍の将、真壁六郎太(三船敏郎が)、世継ぎの姫と、雪姫と隠されていた軍用金を抱えて敵陣中を突破しようとする。
 次々襲い掛かる困難を危機一髪で潜り抜けていくシーンは、迫力たっぷりで爽快感満点である。

■戦国の乱世。山名家と一戦を交え、敗れ去った秋月家の侍大将・真壁六郎太は、世継ぎの雪姫と数名の残党と共に隠し砦にこもった。秋月家再興のため、同盟国である早川領への脱出を計画する。それには敵地を通って早川領へ抜けるほかに道はなく…。

◆感想

・今作の主役は名もなき太平(千秋実)と又七(藤原釜足)である。
ー 今までにない視点である。-

■驚くのは、今作の脚本のレベルの高さであり、三船敏郎の眼力は別格とて、雪姫を演じた上原美佐さんの、眼力及びその魅力であろう。

<今から50以上の前の作品にして、この面白さ。唸るばかりである。>

NOBU