劇場公開日 2013年4月26日

  • 予告編を見る

「ボロもあるが、それも三池映画の真骨頂!?」藁の楯 わらのたて トコマトマトさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ボロもあるが、それも三池映画の真骨頂!?

2013年5月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

4月29日、東京楽天地で鑑賞。

孫を殺害した男を殺したら10億円の賞金を与える。
奇想天外というか、荒唐無稽な設定だが、それを三池監督はグイグイ、力技で映像化した、という感。

なんといっても、日本でなく台湾でのロケが効果的だ。
日本では撮影ができない新幹線の実機を使った撮影は見事。
これだけでも、鉄道ファンはたまらないだろう。

物語的には、相変わらず人物造形に粗い面もありはするが、全体の迫力の中では小さな部分に過ぎない。

松嶋菜々子も女SPを熱演。もうちょっと肉をつけるなどの役作りをしてほしかったが、がんばった、という感じ。

殺人犯を演じる藤原竜也は、「カイジ」と同じレベルの芝居だがこの手の役には向いている。

役者どころか、お笑い芸人まで白く、きれいな歯にしてしまうのが当たり前の芸能界にあり、藤原が小汚い歯を見せてのリアルな熱演は皮肉抜きに評価してもいいね。

町谷東光