劇場公開日 2013年11月16日

  • 予告編を見る

「ジワリと心にしみました・・・。」ペコロスの母に会いに行く シュナイダーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ジワリと心にしみました・・・。

2013年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

認知症、介護と言えば、当事者にとっては本当に辛く苦しいものだと思います。
そう映画の様に上手くいくものじゃないよと言われれば、間違いなくその通りでしょう。
私もこの春に他界した祖母の介護を多少なりとも手伝ってみて、痛切に実感しました。
そんな介護の世界を笑いに変えたこの作品、果たしていかがなものか、ちょっと不謹慎過ぎではなかろうかと半信半疑な思いで鑑賞しましたが、いやぁ・・・これはマイった・・・。
腹の底から笑えましたし、心の底から泣けました!
さすが原作者の実体験だけあって、不快感は皆無、辛い介護あるあるも笑いに変えて、面白おかしく楽しませてもらいましたよ。

確かにキャッチフレーズ通り、ボケるのも悪いことばかりではないのですね・・・。
認知症や介護で苦しんでいる方がこの作品を鑑賞されたら、間違いなく勇気を貰えると思いますよ。

親はいつでも我が子を愛おしく思うもの、子供だって親はやっぱり愛おしい、生きてなんぼ、生きていてくれればそれで良し、たとえボケたって・・・ね。

岩松了(ゆういち)・・・さすがの演技、そして笑い所、泣き所、全てツボでした。
ゆういちは人間として正直完璧とは言い難く、しかもごく普通な方だったからこそ、思いっきり身近に感じれて共感できたのかな。
本当に、いいハゲっぷりでした。

赤木春恵(みつえ)・・・本物のみつえさんなのでは?本当にボケているのでは?そう思えてしまうぐらい、完全にみつえさんそのものでした。
89歳でこの演技、いやはや脱帽です。
台詞覚えるだけでも大変なのに、凄過ぎです!

原田貴和子(若き日のみつえ)・・・これぞまさしく美しき昭和の肝っ玉母さん!だったでしょうか。
日本の母に歴史あり、何だか無性に自分の母も愛おしく思えてきました・・・。

加瀬亮(さとる)・・・酒癖が悪くて神経症の父役は、他に思い当たる人がいないぐらい嵌り役だったと思いました。
こんな父ちゃんでも大好きと思えるゆういちの気持ちも、何か分かるな~。

大和田健介(まさき)・・・ある意味ゆういちの息子とは思えないぐらいの好青年でした。
実父は大和田伸也なんですね!

竹中直人(本田)・・・鉄板とも言えるハゲネタ、ヅラネタに、大笑いさせてもらいました。
ボケることも、ハゲることも、案外悪いことじゃないのかも・・・いや、出来ればここまではハゲたくないかな(笑)

温水洋一(喫茶店のマスター)・・・こちらもハゲネタ要員として欠かせない役どころでしたね!

松本若菜(グループホームの職員)・・・初めて見た女優さんでしたが、あまりの綺麗さにかなりの衝撃を受けました。
佐々木希をマイルドにした感じ、いや、それ以上かも?
私も将来もし入るなら、こんな美しい職員がいるグループホームに入って、ボケたふりして胸を・・・って、おい!

長澤奈央(グループホームの職員)・・・こちらも負けず劣らず、菜々緒をちょっとお姉さんにした感じの大人美人な職員さんでした。
それにしても相当美人レベルの高いグループホームでしたね・・・あ、勿論、根岸季衣さんもですよ(笑)

原田知世(みつえの旧友)・・・姉妹共演、そしてエンドロールの愛情出演の文字に思わずニヤリでした。
とにかくウットリする美しさでしたが、彼女の人生は本当に切なかったですね・・・。

遠い未来、いつか自分もボケてしまったら、過去に愛おしく思った人々に、記憶の中で再会することが出来るのでしょうか・・・。
その日を楽しみ?に、とりあえず目の前の現実世界を日々頑張って生きていきましょう。

シュナイダー