劇場公開日 2013年1月18日

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「下ネタだらけのコメディ映画、だが・・・・」テッド 太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0下ネタだらけのコメディ映画、だが・・・・

2014年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

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子供の強い意志によって命が宿ったクマのぬいぐるみ、テッド、このぬいぐるみと主人公が、そのまま大人になった(なってしまった)話である。
オープニングから配給元がユニバーサルだからとパロディを仕組んできたところがよかった。
かわいいクマが中年の野太い声で下ネタ発言やいかがわしい行動をする映画。
アメリカのコメディ好きにはたまらない1本だと思う。
この無理やり感満載な展開とオチ、コメディ映画だからこそ許せる、むしろそれを楽しむ作品だ。

ただ、宣伝は失敗したと思う。
なぜなら、日本では普段は公に出すことがタブーになるような下ネタメインの15禁映画を、CMに止まらず夕方やゴールデンのテレビ番組で宣伝してしまった今作。
そのおかげで収入は良かったが、その分、観客の大体が「下ネタコメディ映画」に慣れていない人ばかりに思えた。
他のレビューを見ると、「これは18禁だろ!」のような批判が多い。
残念ながらこれは15禁レベルだ。テッド以外にもこんな感じの映画はたくさんあるし、よっぽどのことが無い限り18禁にはならない。
どこぞの革ジャン姿の仮面ライダーだって女性の上半身バッチリ映ってPG-12(12歳未満は保護者の同行が必要)なんだから。
第一、エロの国日本でエロを規制すれば何が残るのか逆に訊きたい。
この映画、作品そのものはとても面白いハチャメチャコメディなのだが、宣伝に関しては客観的にみると失敗したと思う。

で、正直本気で辞めてほしかった吹き替え版テッドの声を担当する有吉さん。
実はかなりハマっている。下手ではあるが、だからといって特別下手なわけではなく心が入っていたので良かった。
どこぞの棒読みがクールビューティーを演じていると勘違いされたのが原因で大ブレイク中のランチ◯ックにポテトチップス、プロメ◯ウスといえば・・・・・・の人に比べたらうんと上手い。なんで・・・・・・・。

とにかく、下ネタ大好き暴言大好きアメリカンコメディ大好きな人はとても楽しい作品だ。

太郎