劇場公開日 2016年12月10日

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「闇の不気味さ これは現実か幻想か」霧の中のハリネズミ 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5闇の不気味さ これは現実か幻想か

2021年7月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

難しい

ユーリー・ノルシュテイン監督作五本目。
恐らく彼の代表作。
霧の中に迷い込んだハリネズミのヨージックが体験する奇妙な出来事の数々。
なんとも不思議な10分間でした。
そして、前作の『アオサギとツル』を超える世界観と芸術性。
相変わらず秀逸なアニメーションと音楽。
霧の中の闇と光。平穏と焦燥。
コグマくんの元に戻ってきてもなお、謎の白馬を心配し、バックでは霧の中と同様の焦燥的な音楽が流れる。
木イチゴの砂糖漬けや多くの動物たち、川岸まで運んでくれた魚らしき何かの存在など、全て明らかにしないまま終わるため、観ているこちら側に不安とモヤモヤを与える。
主人公がハリネズミ(本当はそんなことないですけど、針で身を守る弱者)というのも良かった。

唐揚げ