十六夜街道

劇場公開日:

解説

原作は川口松太郎の『萩寺の長七』。「源氏物語(1951)」の新藤兼人の脚本で、「右門捕物帖 帯どけ仏法」の安田公義が監督に当り、「愛妻物語」の竹村康和が撮影している。出演者は「源氏物語(1951)」の大河内傳次郎、乙羽信子、堀雄二、本間謙太郎、相馬千恵子、殿山泰司などがその主なものである。

1951年製作/85分/日本
配給:大映
劇場公開日:1951年12月14日

ストーリー

武州五日市に顔役萩寺の長七は、言葉一つのいきちがいで生命をやりとりする因果な稼業が嫌になり、一人娘のおつなだけは堅気にしたいと思った。おつなは江戸の商家へ奉公に行くことになったが、萩寺一家の四天王の一人長房の新右衛門の弟新藏と末を誓った仲だったので、彼にも足を洗って堅気になってくれとたのんだ。新藏は愛する女のために前後して江戸へ出て、月に一度はおつなと会って楽しい未来のために励まし合うのだった。しかし、その頃、兄の新右衛門が水無瀬一家のためになぶり殺しにされたときいて、新藏はおつなの泣いて止めるもきがず、武州へとんで帰った。長七はいきり立つ新藏をいさめて堅気を通せといってきかせたが、新藏は受けつけず、兄を殺した水無瀬一家の三平、權藏、平兵衛の三人に挑戦状を送った。しかし、新藏が勢い込んでのり込んで見ると、三平も權藏もすでに何者かに殺されてしまっていた。そして平兵衛の家へかけつけて見ると、そこには先廻した長七が平兵衛を相手にしていて、新藏に手出しをするなというのだった。新藏ははじめて長七の娘と自分をどこまでも堅気な人間と願う深い心を悟り、平兵衛を討ち果して自首して出る長七を、江戸からかけつけたおつなと共に送るのだった。

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