物交交響樂

劇場公開日:

解説

原作、脚色、演出とも、永い間助監督をして来た玉上、長島両人によるもので新人高橋貞二を主演とする短編映画である。

1946年製作/20分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1946年11月12日

ストーリー

新しく開かれた物品交換所、そこには評価係の大山と現品係の小山とが受付の美女真山広子をめぐって睨み合っている。二人の間には「職場を明るくする為、広子を守り、かつお互い広子には絶対に手を出してはいけない」という誓約書まで出来上がっているのだ。しかしどうにかして広子を手に入れたい大山と小山。そうこうしている中に二人にとって恐るべき大敵が現れた。それは昨日古びたヴァィオリンを持って来て粉二貫目欲しいと申し出た青年石丸門太である。門太は愛用のヴァィオリン恋しさと食糧欲しさにやって来たのだ。広子は彼の気持ちに同情して話しているうちに二人の間には美しい心遣いが流れる。こうなると今まで牽制し会っていた大山と小山も共同戦線を張らざるを得なくなった。ところがその翌日門太は作曲募集に当選して物交所のヴァィオリンを取り戻すために駈けつけて来た。しかし時すでにおそくヴァィオリンは粉二貫目に変わってしまっていた。どうしてもヴァィオリンを取り戻したい門太は広子の好意による案内でヴァィオリンを持って行った夫人の家を尋ねて行くが、その夫人は、音楽好きの夫(失眼傷痍軍人)のために、なけなしの反物を粉に変えて来てまで、そのヴァィオリンを手に入れたというのであった。門太はいたく感動させられ、自分のヴァィオリンの幸福を広子と語らいながら帰って行くのであった。

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