デン助の やりくり親父

劇場公開日:

解説

「デン助の ワンタン親父とシューマイ娘」の姉妹篇で、脚本・新井一、監督・板谷紙之、撮影・遠藤精一といずれも同じスタッフである。

1959年製作/64分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1959年2月24日

ストーリー

デン助は捨て子を拾って育てている。が、デン助にも本当の子はあった。金太郎・金次郎の兄弟である。デン助は養子にやさしく、実子にはきついため、二人はひがんでいた。デン助の家の隣に、大学生の慎一と母親のかねが引越して来た。デン助の家はブリキ屋、かねの家は呑み屋、お互いに騒々しくうまくいかない。だが、デン助の養女・すみ子と慎一の間には恋が芽ばえたようだ。慎一の就職先は、すみ子の勤めているデパートに決まった。が、デン助もかねも二人の結婚には反対だ。すみ子は、ふとしたことから自分が捨て子であったことを知った。それを聞いても慎一の心は変らない。正月のトソ気分のとき、デン助はキナ臭い匂いを鼻にした。かねの店から煙が出ているのだ。デン助は金太郎らを指揮して消火につとめた。荷物は出したがかねの家は住めそうになかった。かねはデン助に礼を言った。慎一とすみ子はチャンスとばかり結婚の許しを求めた。O・Kである。二人の結婚を機に、かねは呑み屋をやめて食堂を開きたいとデン助に相談した。デン助は、金太郎・金次郎の面倒を見てくれとかねに頼んだ。うなずき合う二人の顔は明るかった。

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