死刑囚の勝利

劇場公開日:

解説

国際的犯罪団の陰謀によっておとし入れられた無実の死刑囚が敢然と復讐を挑むアクションドラマ。宮下幻一郎の原作「間諜は殺せ」より中村純一が脚色し、「関八州大利根の対決」の志村敏夫が監督。撮影は「風雲急なり大阪城 真田十勇士総進軍」の西垣六郎。主な出演者は「若君漫遊記 伏見稲荷の大仇討」の天城竜太郎、「ドライ夫人と亭主関白」の前田通子、「風雲急なり大阪城 真田十勇士総進軍」の田崎潤、ほかに毛利啓子、小倉繁、芝田新、H・S・コンウェイなど。

1957年製作/71分/日本
劇場公開日:1957年4月3日

ストーリー

車軸の雨が叩きつける中を死刑囚が脱獄した。キャバレー「モナコ」のバーテン殺しという無実の罪を被せられた葉山大介。支配人の権田に売収されて偽の証言をした松尾はしらせに愕然となる。弱みのある彼は内妻の礼子には旧友ということで葉山をかくまう。事件担当の河合刑事は必死に捜査を続ける。「モナコ」では今は権田の情婦になった麻耶が全裸に近い姿で踊り狂っている。葉山と礼子はいつしか心がとけ合う。そして板ばさみの松尾は不審を抱かれて監禁される。そこへ国際密輸団の領ジョンソンらが到着。好色な彼は麻耶に目をつけ、つきまとう権田を追い払う。女をとられ分け前をへらされた彼は寝返りをうってジョンソソに逆襲。ジョンソンは狡猾にも話し合いを申出る。生き残してある松尾にバーテン殺しは権田であるとの告白状を書かせる積りなのだ。河合刑事の張りこむ「モナコ」へ葉山ものりこんだが、昔日の俤ない麻耶に痛罵を浴びせる。松尾を追ってきた礼子も監禁され、松尾と再会したのも束の間。彼が迫られて告白状にサインしたあと殴り倒された処へ葉山がかけつけ、二人をかばって必死の逃亡を試みる。冷酷な鬼の本性を現したジョンソンは全員射殺に移った。そしてしがみつく麻耶にも冷たく銃口が向く。河合刑事は大介らを発見し、四人が一味の急追に全く窮地に陥ったとき警察機動隊のサイレンが近づいた。彼我の猛烈な射撃戦が展開され、漸く一味は倒されたが松尾も数ヶ所に弾をうけてやがて息をひきとった。騒音が消え、急に静まった夜明けのしじまに、葉山にすがって泣く礼子の声が悲しくひびいて行く。

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