劇場公開日 1957年1月22日

「終戦後、復興期にある日本の空気感」顔(1957) Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5終戦後、復興期にある日本の空気感

2023年4月30日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

単純

大木実、岡田茉莉子、笠智衆、など人気俳優が
要所にキャストされた和製サスペンス。

シーンの転換、音楽による演出、カメラアングルなど
各所に欧米(特にフランス映画)の影響が感じられる。
今では、当然のように使われる音楽による演出
(例えば、不安を煽るような弦楽器の音など)
が、何度も使われていて、どこか初々しささえ感じる。

不幸な生い立ちのヒロインが、トップモデルとして
成功する影で起きた事件…
『砂の器』との共通点も多い。

戦後十数年しか経っていないはずだが、
不幸な生い立ち、にフォーカスされること自体、
当時の日本が徐々に平和と繁栄を取戻していたことを
示している。
若い世代の方は、こういう映画を通じて
復興しつつある日本の空気を感じてほしいです。

Haihai