弾痕街

劇場公開日:

解説

「身代り紋三 地獄屋敷」の共同脚色者の一人松浦健郎が藤井浩明の原案に基いて脚本を書き、「母笛子笛」の斎村和彦が監督、「誘拐魔」の宗川信夫が撮影を担当した。主なる出演者は「珠はくだけず」の菅原謙二、三田隆、川上康子、「誘拐魔」の品川隆二、「ブルーバ」の八潮悠子など。

1955年製作/79分/日本
原題:Where Might is Right
劇場公開日:1955年12月28日

ストーリー

横浜港には荷主と労働者の間に介在して荷揚作業をやるいくつかの請負会社がある。五年前、この請負会社間の争いから人を刺して入獄した矢代隆二が刑期を終えて出て来た。彼は元の会社の前島組に行くが、彼のいない間に小頭になった風見から敵意をふくんだ扱いを受けた。隆二には弟の達夫があった。達夫は港の税関吏になっていた。達夫には恋人の信子があり結婚を間近にひかえていた。五年前隆二に父を刺された美代は今では父の後をついで滝井組の社長になっていた。美代は隆二とは知らず自動車事故がもとで彼と知り会い、思慕の情をいだくようになった。一方隆二は前島組が密輸をやっているのを知ったが仲間に入ろうとはしなかった。そんな隆二を風見は拳銃でおどし、無理に仲間に入れた揚句、仕事が終ると海中につき落して、あとから拳銃を射ちこんだ。だが死ななかった隆二は翌日前島組に現われ、退職金だといって十万円を持ち去った。彼はその半分を弟に結婚の費用だといって渡した。滝井組の若い者達は社長を刺した隆二を捕えてなぐった。それを止めた美代は隆二がいつかの青年だったのを知り頬を染めた。それが縁で隆二は滝井組で働くようになった。繁栄する滝井組を恨んだ前島組は、滝井組の積荷の強奪を計画してた。税関吏の達夫を拳銃でおどして誘拐し税関を通過した風見達は滝井組から積荷を奪って逃げた。それを知った隆二は風見達のトラックに飛びのった。すんでのことにトラック諸共海中に落されようとした兄弟は兄弟に同情した前島の子分の内応によって救われた。前島を海に射ち落した隆二は再び警官に引かれて行くのであった。

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