花嫁花婿寝言合戦

劇場公開日:

解説

製作は「波」の大谷浩通。「三百六十五代目の親分」の中村定郎の脚本によって佐々木康門下の田畠恒男が初の監督を担当した。撮影も新人の平林孝三郎、音楽は「流れの旅路」の万城目正である。「娘の晴着」の小園蓉子、「花咲く我が家」の大坂志郎、増田順二、「うず潮(1952)」の草間百合子、「湯の町しぐれ」の永井達郎、他に水島光代、諸角啓二郎、井上正彦、阿南純子等が出演する。

1953年製作/44分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1953年1月29日

ストーリー

伊豆の温泉場へ新婚旅行に出かけた雄二は、たまたま来合せた学校時代のラグビー部の先輩古田、杉山、宮川らに誘われ、彼らの酒席で酔余泥鰌掬いをおどって新妻夏子を愕かせたばかりか、帰室の途端、新妻をさしおいてあたりはばからぬ高いびき。挙句は「お常さん」などと怪しげな寝言まで口走る仕末に、呆れはてた夏子は、一人でさっさと帰京してしまった。彼女が身をよせた姉春江と忠一の夫婦の間に一件の是非について激論が起り、ここでは養子の忠一が追放の憂き目をみる。同病相あわれむ男達は自然寄合って、雄二のアパートに味けない共同生活を送りはじめた。忠一は雄二の寝言が実は新婚旅行やらカメラやらの費用を融通してもらった金貸し婆さんの名と知って、早速その旨釈明に出かける。しかし女達は剣もほろろの挨拶である。くさり切った二人は偶然入りこんだ酒場で、自活のため女給となっている細君達と鉢合せ、他の客との濃厚さを存分に見せつけられて憤然飛び出した。しかしその夜、春江は「あなた」、雄二は「夏子」と寝言を洩らしてそれぞれの連れを苦笑させる。局面打開を計った男達は、件の先輩三人をニセ泥棒に仕立て、細君の家に押入つたところへ彼ら二人がかけつけ、見事これを退治して細君達の信用回復を計る、という手筈をととのえた。が、当夜先輩三人は警官の不審訊間にひっかかり、まごまごしている中に、本物の泥棒が入りこんで細君達を脅かす。それと知らずかけつけたご亭主達は盲ら蛇の強さで大奮闘、遅ればせにやってきたニセ泥棒連の協力で筋書通り泥棒を見事取おさえ、細君達の信用を回復することができた。

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