安珍と清姫

劇場公開日:

解説

「はったり二挺拳銃」の小国英雄の脚本を、「男は騙される」の島耕二が監督した、紀州道成寺にまつわる伝説からの悲恋物語。撮影も「男は騙される」の小原譲治。

1960年製作/85分/日本
原題:Return of Queen Bee
配給:大映
劇場公開日:1960年8月9日

ストーリー

清姫は紀州真砂の里の庄司清継の娘である。関屋の長者友綱は清姫に縁組みを申出ていたが、彼女は見向きもしなかった。一日、狩に出た清姫は手許狂い、旅の僧安珍を傷つけた。清姫は介抱した。清姫はおのれの美貌に目もくれず避けるようにする安珍にいらだたしさを感じた。火祭りの夜、傷もいえた安珍は雑踏をさまよう。その後を清姫がつけていた。やがて、安珍は山間の出湯に傷口をひたし、経文を唱えた。と、裸身の清姫が近づいてきたのだ。彼女は恋心を訴える。安珍は苦悶した。とみると、清姫は狂気のごとく哄笑し、湯気の中に姿を消した。--安珍は道城寺で修業にはげんだ。彼の心をもてあそんだ清姫は後悔にさいなまれていた。友綱が、真砂の里へ水を引くことを条件に、縁組みを強引に清継へ迫った。里の庄司としての清継の弱点をついたのだ。安珍の消息を聞いた清姫はじっとしていられなかった。瀑布で無心に経文を誦する安珍にしがみついた。過ちを詑びた。抱擁する二人の背後には虹が美しい弧を画いていた。--清姫は友綱との縁組みを承諾したという清継の言葉を冷くはねかえした。安珍は真砂の里の近くに来ていた。しかし、村のため清姫に会わないでほしいという庄司の館の下僕の言葉に、安珍はやむなく道成寺へひき返した。清継は、友綱への申開きのため自らの命を絶つ決心をした。苦しい息の下から、安珍と添いとげるように清姫に言い残して死んだ。下僕から安珍のことを聞いた彼女は、安珍の後を追った。清姫の姿を見た安珍は、一瞬ためらったが逃げるように駈け出した。日高川の舟着場にたどりついた安珍は、船頭をせきたて、舟を漕がせた。清姫がやってきたときには、舟はない。清姫は日高川に身を投げた。本堂で倒れていた安珍は夢を見た。清姫の体が大蛇と化し、梵鐘の中に身をかくしたおのが身をその炎で焼きつくすという夢を。安珍は清姫の亡骸を見つけた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.5こんな話だったんだ

2022年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

安珍(市川雷蔵)は修行僧、庄屋の娘、清姫(若尾文子)に間違って射られ怪我をする。
療養中に自分に目もくれない安珍に、清姫は色仕掛けで迫るが、安珍が苦しむのを見て、勝った、と言って去る。
清姫を忘れられない安珍、後悔にさいなまれる清姫、果たして二人は・・・。
さすがに美男美女、絵になる。

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いやよセブン

2.5安珍と清姫伝説をベースにした市川雷蔵と若尾文子の悲恋もの。2人の役...

2020年2月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

安珍と清姫伝説をベースにした市川雷蔵と若尾文子の悲恋もの。2人の役者の演技は素晴らしいのだが肝心の脚本の方がいまいちだった。ひとつのお話を決められた枠のなかに無理やり押し込めるために細かい件をはしょったような・・ダイジェストみたいな感覚を味わった。仏のみちも恋のみちも描きかたがあっさりし過ぎ。

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ちゆう

5.0ヘビになっても 文子様のお綺麗な事‼

2018年9月28日
Androidアプリから投稿

幸せ

萌える

ヘビになっても 文子様のお綺麗な事‼

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