男が血を見た時(1960)

劇場公開日:

解説

新人土井信のオリジナル・シナリオを、「0線の女狼群」の三輪彰が監督した青春もの。撮影も同じく「0線--」の岡田公直。

1960年製作/74分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1960年4月9日

ストーリー

三田譲二は愛用の単車を飛ばして白バイに追われたことから、ブラック・ジャガーという単車クラブのリーダー金田達と知り合った。ブラック・ジャガーは貧しいハイティーンたちが単車で青春を楽しむグループだった。達のすすめでこのクラブに入った譲二は、クラブの中でただ一人ブルジョワの娘京子と親しくなった。達も美しい京子を愛した。達と譲二は対立していった。京子には他に父親のすすめる婚約者安彦がいたが、箱根に遠出した日、京子と譲二は結ばれた。数日後、達のプランで一同が箱根にツーリングに出かけた時、クラブ員のミサイルと次郎は赤川という不気味な男と識り合った。一同の溜り場、喫茶店ダリでも赤川は横暴なふるまいでひんしゅくを買った。その頃、新聞はカミナリ族ギャングの出現を報じていた。京子に上着の白田という本名のぬい取りを見つけられた赤川は、京子を人質にしてクラブ員の口を封じようとした。赤川は一同のツーリングに同行する風を装って、京子の脇腹にピストルをつきつけながら、警戒きびしい、検問所を突破した。街道の小屋で、一同に鋭く追及された赤川は通りかかったトラックに乗りこみ逃亡した。必死の形相でトラックの後部にとりついた譲二は、自分のセーターに点火してトラックを火の海にし、達の助力で赤川を警察に引渡した。達と譲二はついに京子を手に入れんものとレースに賭けた。レースは達に一日の長があった。しかし達は、譲二を見る京子の目に涙の浮ぶのを見ると、すっぱりと京子をあきらめ、クラブ員を引きつれ、轟然たる爆音をあげて去って行った。

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