0線の女狼群

劇場公開日:

解説

0線の女たちと、彼女らをくいものにするグレン隊の搾取ぶりをドキュメンタリー風に描いたもので、三輪彰・織田清司の脚本を、「海豹の王」の三輪彰が監督した。撮影は岡田公直。

1960年製作/73分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1960年1月13日

ストーリー

上野駅に降りた小夜子はトランクを手荷物預り所に預け、東京見物に出歩いた。途中、預り証を紛失したが、居合わせた佐伯という青年の好意によって、荷物は受取ることができた。しかし、一人きりになった彼女は、旭商事と称する売春組織団に狙われた。小汚ない部屋に連れこまれ、ボス長島のエジキになった。小夜子は機をうかがって脱出を試みたが、見つけられリンチをうけた。チンピラたちがキャバレー等で拾った酔漢たちを連れこんで来るのだが、彼らの相手にされるのは、脱出の常習犯となった小夜子と美智子が多かった。ある夜、小夜子に指名があり喫茶店に出向くと、佐伯が待っていた。過日、水上バスの乗り場で出会った時に、彼女が所在を告げたからだ。小夜子は、自分にこれ以上接近しないようにと懇願した。美智子は一旦自由の身となったが、チンピラにつけられ、殺された。0線の女たちは、小夜子の呼びかけに立ち上った。小夜子は長島に反抗を宣言した。長島は小夜子殺害を画策した。危機の知らせに、佐伯も駈けつけた。旭商事は暴動の場と化した。佐伯は殺気にはやる小夜子を懸命に制した。--やがて、長島の両手には手錠がかけられた。

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