まぼろし黒頭巾 闇に飛ぶ影

解説

「忍法忠臣蔵」の高田宏治がシナリオを執筆し、「十兵衛暗殺剣」の倉田準二が監督した時代劇。撮影は「女犯破戒」の国定玖仁男。

1967年製作/日本

ストーリー

飛騨白銀の里は神君家康より白銀一族が拝領したものだったが、尾張大納言はこの里の川で採集された巨額の砂金に欲心を抱き、柳生流の総帥利玄を使って砂金を我がものにせんとした。利玄は砂金の謎を秘めた“白銀の魚”を奪い取り、白銀の里の長老弾正をも暗殺した。弾正の姪奈々は、家康よりのお墨付と、白銀の跡継ぎ一太郎を求めて、江戸の旗本城野伊勢守のもとに向った。新宿のむじな宿についた奈々は、浪人の孫四郎の好色な親切の押し売りに迷惑したが、むじな宿の用心棒富士野大吉に助けられた。一方、大納言は利玄、さそりの幻斎に奈々の後を追わせていた。奈々からお墨付きを預かった伊勢守は、将軍にお目通りを願ったが、意外にも弾正の跡継ぎがない場合、白銀一族の断絶を言い渡され、是が非でも一太郎を探し出さなければならなくなった。その頃、江戸では“こうもり”と名乗る怪盗が暴れ廻っていたが、不思議なことに、奈々の身辺が危い時には決まって“こうもり”が現われて奈々を救っていた。利玄らは、伊勢守が一太郎を探してると知り、孫四郎を偽の一太郎に仕立て、奈々を尾州藩邸におびき出した。これをどうして知ったか、“こうもり”が奈々救出のため尾州藩邸に忍びこんだ。だが、孫四郎に発見され、孫四郎を斬り倒したが、その時黒頭巾がはがれ、下から大吉の顔が現われた。孫四郎がいまはの際に口走った言葉により、利玄一味は、むじな宿の用心棒富士野大吉を襲って捕えた。尾州藩邸の米蔵で、すさまじい拷問をうける大吉を見て、奈々は“白銀の魚”に秘められた謎を解いた。伊勢守邸に鎮座する大砲に砂金がかくされてあるというのだった。利玄、幻斎は奈々を引ったてて伊勢守邸に向った。そこには、伊勢守が火薬の樽を前に砂金を守っていたが、幻斎はサソリを使って伊勢守を倒した。そこへ、尾州藩邸を脱け出した大吉がかけつけた。そこで大吉は意外にも自分が白銀一太郎であることを名乗った。一太郎の剣は凄まじく、利玄、幻斎を一瞬のうちに倒した。やがて、この働きにより、白銀一族はいままで通り飛騨に住むことを許された。一太郎と奈々は晴々した顔つきで、ふるさと白銀の里へ帰って行った。

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