関東破門状(1965)

劇場公開日:

解説

石本久吉の原案を、「関東やくざ者」の小沢茂弘がシナリオ化し、自ら監督した“博徒”シリーズ第六作目。撮影は「日本侠客伝 関東篇」の吉田貞次。

1965年製作/90分/日本
配給:東映
劇場公開日:1965年10月31日

ストーリー

大正末期。関東梅島会の総長である梅島甚兵衛は、震災で焼けた吉原遊廓にかわってひらけてきた亀の井の治安を守るため、南を黒田一家、北を竹内一家と二分し、それぞれの縄張りを治めさせた。黒田一家の小頭、秩父弥三郎は一家の大黒柱として評判もよく、親分万吉の信頼も厚かったが、弥三郎を慕う万吉の娘美恵に横恋慕する代貸の古野は、竹内組に内通し、万吉の印鑑を持ちだしては弥三郎の名義で竹内から金を借り私腹を肥やしていた。一方の竹内も、亀の井の独占を企み、弥三郎を消すべく、関西の流れ者火の玉五郎を使って闇打ちをかけ、さらに、事をあらだてまいという、万吉の態度をいいことに、弥三郎の弟分久五郎の恋人で女郎のお米を、病気の同僚をかばった罪で私刑にし、助けに入った久五郎にも因縁をつけてきた。みかねた弥三郎は自ら進んで制裁を受け、事を解決しようとしたが、ききいれず久五郎に重傷を負わせた竹内にたまりかねて、その片腕を斬った。万吉は渡世の面子上、弥三郎に破門を言い渡した。老母と傷ついた久五郎を残して三島の久五郎の姉たかのもとで暮すようになった弥三郎は、再び腕の保養にやってきた竹内に出会い、火の玉五郎と相対したが弥三郎の侠気にふれた五郎は、自分のおろかさを悟って改心した。しかし亀の井に楽園をつくり莫大なもうけを企む竹内は次次と土地を買いしめ、邪魔者の久五郎や万吉を殺して、一気に縄張りをひろげた。これを知った弥三郎は、こらえていた怒りを爆発させ五郎とともに竹内組に殴りこんだ。乱闘の末、竹内らを倒した弥三郎を前に、詳細を知ってかけつけた梅島会長は、弥三郎の破門を解くことを約束した。

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