劇場公開日 1965年4月18日

「ムショ暮らしの前の幼年期の話が興味深い」網走番外地 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ムショ暮らしの前の幼年期の話が興味深い

2013年8月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

総合65点 ( ストーリー:70点|キャスト:65点|演出:55点|ビジュアル:55点|音楽:65点 )

 時代背景もあるし当時の人もこういう人が多かったのかもしれないが、しゃべり方とかが古い昭和の映画という演出で、特に前半は任侠もの演歌の世界そのまんまというのは古さを感じる。原画の再生速度が速いみたいで、それにつれて科白も早くて何を言っているのか聞き取れない部分が時々あるのにはまいった。白黒映像もあって観辛い・聞き辛いという点では質が低い。
 だが見ているうちに、高倉健演じる主人公の家庭環境から今までの道程がわかってくると面白くなってきた。刑務所の中の話や脱獄のことよりも、昭和初期から中期の貧困家庭の様子が一番興味を持てた。それをうけて、彼の送る刑務所生活がより重みを増した。囚人みんなそれぞれが事情を抱えて生きているというのがわかる。

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Cape God