若い明日を突っ走れ

劇場公開日:

解説

「姿なき暴力」の佐治乾の脚本を、「俺らは空の暴れん坊」の和田篤人が監督したアクションもの。撮影は「花ざかり七色娘」の高梨昇。

1961年製作/78分/日本
配給:ニュー東映
劇場公開日:1961年4月19日

ストーリー

夜の女のヒモとして浅草に巣喰うチンピラやくざの一人・修は、仲間の星山にホテルへ連れ込まれようとする幼馴染みの倉本蓉子を助けた。蓉子は銀行員の兄倉本が二千万円の使い込みで逮捕され苦しんでいた。兄を信ずる彼女は無罪を証明するため協力してくれと修に頼んだ。金の欲しい修は事件に関係があるという黒岩商事を訪ね恐喝したが簡単に放り出された。事件は帳簿の穴を会社の信用を傷つけないために倉本自身の使い込みにしようと近藤支店長と黒岩がグルになって仕組んだ悪事なのだ。修の兄貴分・熊谷とゴロツキ新聞記者の里見は修にこれを聞き黒岩を恐喝して金をもらった。修への分け前は少い。ヤケになった彼は蓉子から調査費用といって金をセビる。蓉子は何の疑いももたず母の遺品の指輪まで渡した。修は良心にとがめ真剣に倉本の無罪証明に奔走した。倉本には女給ユリという女がいることが分ったが彼女は実は黒岩の情婦。そこへ近藤支店長が死体となって発見された。警察は倉本に追求の目を向けた。初めは偽りの自供をしていた倉本もついに無罪を叫んだ。修は熊谷に協力を頼んだが、熊谷のいる大矢梶組は黒岩の勢力下にあり手出しがでない。熊谷は断わったが修に暴れられるのを恐れて黒岩から大金を引出し修に渡した。修は止むなく事件から手を引くことを誓った。しかし倉本の殺人容疑は深まるばかり。修は熊谷との約束を忘れてユリのアパートに乗り込み、使い込みが近藤支店長と黒岩が仕組んだ横領であること、近藤支店長が殺された現場の旅館に黒岩が赤木大助の偽名で泊っていたことを聞き出した。しかし黒岩は一足早く大矢根組を使って蓉子を人質にした。乗り込んだ修と里見も捕まり倉庫に監禁されリンチを受けた。里見は死んだ。が、熊谷が修を助けにまわった。暗闘の中の死闘、警官隊がなだれ込み黒岩の手には手錠が。近藤支店長殺しの容疑者として。証拠は宿帳の“赤木大助”の筆蹟。倉本が出所し、蓉子と共に立つ修の顔は再出発の希望に燃えていた。

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