(秘)大奥外伝 淫薬おんな狂乱

劇場公開日:

解説

徳川末期、大奥の乱れに乗じて、将軍家へ復讐するもと名家の女を描く。脚本は藤浦敦、監督は「新色暦大奥秘話 花吹雪おんな事始め」の近藤克彦、撮影は竹内茂三がそれぞれ担当。

1973年製作/69分/日本
配給:日活
劇場公開日:1973年4月25日

ストーリー

徳川十三代将軍家定は幼少から頭の病に悩まされていたが、中臈おふじの名器によって興奮し、とうとう狂ってしまった。御年寄山吹は、当時、噂の高い祈祷師、全有院好栄に依頼して、薬を調合してもらった。しかし、好栄はかつて家を断絶させられた復讐とばかり、恨みのこもった媚薬を与えた。それは、最初は女を抱きたがるばかりであるが、序々に強くしていくと、狂い死にするという秘薬なのである。一方、老中牧野は御年寄浦路と結託して、家定を隠居させ、他家より養子をもらい実権を握ろうと画策していた。ある日、浦路は好栄の薬と毒薬を取り換え家定を廃人にしようと計り、見事に計画は成功、毒薬の煙で家定は狂い悶え廃人になってしまった。だが、手に入れた秘薬を試してみた牧野と浦路はたちまち狂い死にしてしまった。それもそのはず、その秘薬は、好栄が家定のとどめを刺すべく与えた一番強い薬だったのである。見事復讐をとげた好栄は愛する志馬と江戸を離れて新しい人生を踏み出した。

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